保障と保証は間違えやすいから注意したい!さらに補償もあるよね

ことばの意味

全く同じ発音の「保障」と「保証」と「補償」ですが、それぞれ意味は違います。

読み方だけでは違いを聞き分けることはできません。
会話のなかで、前後の意味を考えれば「保障」なのか「保証」なのか「補償」なのかわかります。

とはいえ、「補償」は何となく区別できたとしても「保障」と「保証」は意外とあやふやなのではないでしょうか。

全く同じ発音なのに意味が違うなんて、ややこしいので、日本人でも迷ってしまうことがあります。

保障、保証、補償のそれぞれに意味を解説します。

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保障とは

保障がよく使われるのは、社会保障がありますよね。

社会保障とは、どんな人でも社会に取り残されることなく生きられるように国の制度で保障することです。

例えば国民健康保険や国民年金も社会保障として身近な制度です。

もっと大きな意味で考えると、どんな人でも人権が守られるように保障されています。

このことから分かるように、保障の意味は守られるべき制度や仕組みに対して使う言葉です。

この他に「保障」を使うのは、生命保険や共済などの保障です。

民間の生命保険や組合の共済などは、加入者がお互いに支え合うことで、該当する人が保障される制度です。

「保障」という文字の組み合わせを見るとわかるように、暮らしが保てなくなるような障害から守ることが保障なのです。

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保証とは

保証という文字は、例えば電化製品などを購入した時についている保証書がありますよね。

他にも、借金をする時や賃貸住宅の入居契約の時に必要な保証人もそうです。

保証書がついていると、その製品が故障した時などには決められた期間は無料で修理できたり、新品に交換してくれるので、保証期間が長いと安心できます。

保証人になると、自分が借りた借金じゃなくても責任が生じるので、保証人になる時は注意しないといけませんよね。借金の保証人についてのことわざ

連帯保証人になってしまって、自分の借金でもないのに高額の負債を背負わされるなんて不幸なことになると困ります。

保証書は心強いものですが、保証人はできれば避けたいですよね。

保証とは、もしも何かあった場合は責任を負うことを証明することです。

つまり「これは間違いないですよ」と太鼓判を押すのが「保証」なので、万が一にも間違いだった場合には、責任をとることになるわけです。

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補償とは

補償は、損害を与えた場合などに償いをする意味です。

補償金というのは、損害を金銭で償うことを言います。

損害賠償というのも、損害を与えた相手に対して金銭で償うので、補償と同じような意味です。

では、補償と賠償をどう使い分けるのか?というのが迷いますよね。

補償と賠償の違いは、法律に反しているかどうかで判断します。

補償は法律に反しているわけじゃないけど、損害を与えてしまった場合に使う言葉です。

故意にやったことじゃなく、法律に違反していない行為によって生じた損害には補償を使います。

賠償は、法律に違反した行為で生じた損害に対して使います。

損害賠償請求は、裁判所に申し立てて決定されるのは、違法行為が損害の原因になったかどうか法律の下で判断してもらうためなんです。

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同じ読み方でも意味が違うから難しい

保障も保証も補償も、同じ読み方をするのに意味が違うのはややこしいと思うのですが、使う字の意味を考えれば、何となく理解できると思います。

ですが、これは漢字の意味が理解できる人に限りますよね。

まだ難しい文字を習っていない子供や外国の人たちに説明しろと言われると、かなり難易度が高いのではないでしょうか。

子供にもわかりやすく説明できないと、理解したとは言えないのかも知れませんね。

簡単な言葉で説明できるように、自分なりに考えてみるのもいいと思います。

保障はみんなで助け合うための仕組み
保証はもしもの時に責任を追うこと
補償はごめんなさいという気持ちを表すこと
まだ難しいかも知れませんが、わかりやすく説明しようとする時には、誰もが理解できる言葉を選ぶ必要があるのでさらに難しいのではないでしょうか。

まとめ

補償は文字で見れば違いはわかったとしても、保障と保証は違いをはっきり説明できない人も少なくないでしょう。

せめて読みの発音くらい変えて欲しいと思いますが、今さらそんな文句を言っても仕方ないので、それぞれの意味をしっかり理解するように頑張りましょう。