「名馬に癖あり」という言葉があります。
古いことわざや格言には馬はよく使われていますが、わざわざ「名馬」としているのは何か意味があるのでしょうか。
どんなときに使うのか、あまり聞かない言葉なので知らない方も多いのではないでしょうか。
名馬には隠れた癖があるってこと?
そのままじゃん(笑)
「名馬に癖あり」について詳しく見ていきましょう。
「名馬に癖あり」とは
「名馬に癖あり」の意味を調べてみると
すぐれた才能を持つ者には、普通の人にはない癖を持った者が多いこと。
また、おとなしくて個性がないようでは、非凡な働きはできないということ。
名馬と呼ばれる優秀な馬には、何かしらの癖があるということから。
「名馬に難あり」ともいう。
新明解故事ことわざ辞典
このようにあります。
意味としては同じでも、2通りの使い方があるのではないでしょうか。
秀でた才能を表現する
「名馬に癖あり」は、天才と呼ばれるような秀でた者には、凡人よりも変わった気質や癖を持つ者が多いということなので、ただの誉め言葉ではありません。
「○〇と天才は紙一重」なんて言いますから、天才と呼ばれるような人は、何かしら変わったところがあるのは多くの人が認識しているのでしょう。
そういうイメージもあるため、「名馬に癖あり」が使いやすいのかも知れませんね。
例文
自分の孫なのに
個性が強すぎて心配だよ
たしかにちょっとこだわりが強いし
変わったところがある子よね
でもなぁ
「名馬に癖あり」とも言うから
意外とものすごい大人物になるかもな
そうね、期待しましょう
個性を求める
大勢の中で目立つような働きをする者は、他の人と違うことを恐れて「みんな同じだから安心」と思うような凡人ではダメだと激励するときに使うことがあるのが「名馬に癖あり」です。
非凡だから優れているとは限らないのですが、何かしらキラリと光るような癖があると目立ちます。
人の視線を集めるようなタイプだと、思い切ったアイデアや工夫によって非凡な働きをするのではないでしょうか。
例文
また先輩を呆れさせちゃったよ
何かミスした?
ミスじゃないんだけど
会議での発言が突拍子もない!って
みんな平凡なら間違いないと
思っている節があるから・・
おとなしくしてないといけないんだね
そんなことないと思う
「名馬に癖あり」という言葉があるように、
平凡でおとなしいと出世できないかも!
まとめ
「名馬に癖あり」とは、人と違うことを嫌ったり、人と同じようにふるまうことばかりが良いわけではないと自信を持てるように勇気付ける言葉でもあります。
どうしてみんなと同じことができないのか‥と悩んでいる知人や友人を励ますときにも使える言葉として覚えておきましょう。