洗脳とかマインドコントロールとか聞くと怖くなりますよね。
良い意味で使われることのない言葉ですが、洗脳とマインドコントロールは同じことを表していると思われる方が多いでしょう。
洗脳されている、マインドコントロールされている。
同じ意味として使い分けられていないようですが、きちんと調べてみると違うようです。
洗脳とマインドコントロールについてご説明します。
洗脳とは
洗脳とは、新しい思想、主義などを繰り返し教え込むことで、今までの思想や主義を捨てさせることですが、洗脳をもっと掘り下げると、恐怖や暴力を用いたり、肉体的な苦痛によって思想や主義を捨てさせたり、人格を変えようとしたりすることです。
マインドコントロールとは
マインドコントロールは、洗脳と非常によく似ていますがあえて違う点を示すとしたら、暴力や恐怖などの肉体的な苦痛によって操られるのではなく、心理的な圧力を加えられることによって、コントロールする側に操られることです。
洗脳とマインドコントロールの違い
洗脳とマインドコントロールには、明確な違いがあるわけじゃありませんが、暴力を使うのが洗脳、精神的な圧力を使うのがマインドコントロールと考えると分かりやすいと思います。
洗脳の場合は苦痛や恐怖によって主義や思想を捨てさせられるので、その恐怖から解放されると洗脳も解けることがあります。
ですがマインドコントロールの場合は苦痛を伴いません。
精神的なプレッシャーによって孤立させられ、「この人がいないと生きていけない」とか「この人しか自分を助けてくれない」と思い込まされるので、操られている自覚がありませんから、マインドコントロールの方が解けるまでに時間がかかると言われています。
わかりやすい例では、第二次世界大戦時の日本国民です。
逆らえばひどい目に遭わされるので、無理やり国の言う通りになって洗脳されて生きることを選んでしまったのでしょうが、敗戦がわかった途端に今までの軍国主義の思想なんて吹っ飛びました。
暴力による支配も怖いですが、精神的に孤立させられてマインドコントロールされる方が支配されている方がそこから抜け出すのに時間がかかるのでしょう。
マインドコントロールは良い意味でも使える
マインドコントロールとは、感情や意志を調整するという意味なので、自分自身の感情や意志を抑えたり盛り上げたりする意味としても使える言葉です。
例えば興奮した時に心を落ち着かせることをクールダウンと言ったりしますが、自分自身でマインドコントロールして落ち着こう・・というのも間違った意味ではないのです。
ですが、洗脳とマインドコントロールがほとんど同じような意味で使われることが多いため、使いにくいと感じてしまいます。
まとめ
洗脳とかマインドコントロールとか聞くと、どうしても宗教がらみの事件やニュースを思い出してしまいます。
洗脳はとくに肉体的な苦痛が伴うというのは、やはり怖いものです。
洗脳されたりマインドコントロールされて操られることにならないようにしたいですね。