【這っても黒豆】とはどんな意味なの?

ことわざ・慣用句

「這っても黒豆」という言葉を聞いたことはありますか?

はじめて聞きました

どんな意味があるんだろう

黒豆と言えば、お正月のおせち料理に欠かせないものですが、この黒豆と何か関係があるのでしょうか。

「這っても黒豆」の意味について、詳しく調べてみましょう。

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「這っても黒豆」の意味

「這っても黒豆」の意味を調べてみました。

そこにはこう書かれています。

明らかに間違っているのに、自分の説を曲げないで強情を張ること。また、そのような人のことをいう。

新明解故事ことわざ辞典

「這っても黒豆」の黒豆は、お節料理とは無関係でしたね。

意味を知れば、なるほど・・と納得します。

こういう人いますよね。

床に落ちている黒い小さなものを見て、「それは黒豆だ」と言ったのだが、その黒豆が動き始めた!

這って移動する黒豆などいるはずもないので、その黒豆に見えた小さな黒い物体が虫であるのは誰に目にも明らかだ。

それなのに、黒豆だと言った者は、自分の間違いを認めずに、這って動き出したのにもかかわらず、それをまだ黒豆だと言い張る。

その様子は見苦しいものですが、自分の間違いを素直に認められない人って、どこにでもいますよね。

「這っても黒豆」とは、そういう人のことをあらわす言葉なのです。

「這っても黒豆」の例文

日常的に使いやすい言葉ではないでしょうか。

いくつか例文をあげてみます。

例文①

母

お父さん、トイレのフタはちゃんと閉めてね

父

ぼくは毎回きちんと閉めているよ

母

さっきお父さんのあとにトイレに入ったら

フタは下りてなかったわよ

父

ぼくは閉める習慣が身についているから

閉めているよ

母

ほんとにもぉ・・・

這っても黒豆なんだから

言っても無駄ね

例文②

すみません、

先ほどの書類に計算が合わない箇所があるのですが

上司
上司

計算が合わない?

私の間違いじゃないな

間違いのないように確認したから

そいうですか・・・

わかりました。

こちらで修正しておきます。

上司
上司

それは君に任せるよ

私の間違いじゃないのだから

・・・・・

(這っても黒豆)

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「這っても黒豆」の類語

「這っても黒豆」の類語には

・鷺を烏と言いくろむ(さぎをからすといいくろむ)
・榎の実は生らば生れ木は椋の木(えのみはならばなれきはむくのき)

この2つの言葉は、「這っても黒豆」と同じ意味です。

「鷺を烏と言いくろむ」は、真っ白な鷺なのに黒い烏と言い張って曲げないことです。

「榎の実は生らば生れ木は椋の木」は、榎の木を椋の木だと間違えて、榎の実が成ってもまだその木は椋の木だと言い張ることです。

どちらかと言えば、後者の「榎の実は生らば生れ木は椋の木」の方が「這っても黒豆」と意味が重なりますね。

「鷺を烏と言いくろむ」は見間違いのレベルではないので、道理を捻じ曲げてでも言い張るので、強情さのレベルが上のように感じますね。

まとめ

「這っても黒豆」と言われるような強情さは、人から疎まれるので気を付けたいですね。

間違いを認めて、素直になれない人は、周囲の人間は付き合い難いと感じるのは当然ではないでしょうか。

我が身を振り返り、気を付けたいと思います。