日常会話でもよく使われる「敷居が高い」という慣用句ですが、かなり多くの人が間違った意味で使っていることをご存知でしょうか。

敷居というのはその家に入る時の境目になるところですよね

敷居が高い=ハードルが高い?
そんなイメージで使っているかな、私は。
やはりそうなんですね。
何となく入りにくいとか、気が進まないという感じで使っている人が多いようです。
正しい意味や正しい使い方について調べてみました。
敷居が高いの使われ方
つい先日も、敷居が高いという慣用句を身近に耳にしました。
舞台を観るのが好きな私は、友達を歌舞伎に誘いました。
その時に友達に断られたのですが、断り文句が「歌舞伎は私には敷居が高いわ~」でした。
その友達にとって、歌舞伎はチケット代が高いだけじゃなく、難しくて理解できないだろうから、自分には無理だという意味で使った「敷居が高い」でした。
同じような意味で使うことはよくあります。
例えば、銀座の高級寿司店は私には敷居が高いから回転寿司が落ち着くわ!みたいな感じです。
このような使い方をしている人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
敷居が高いを正しく使う
敷居が高いという慣用句の本来の意味は、義理を欠いたことをしたり、迷惑をかけたりしている家や店に顔を出すことができないことを現しています。
敷居というのは、引き戸を通す溝を細工してある横木のことです。
不義理をしている家の敷居をまたぐことができないという意味が本来の使い方なんですね。
例えば、どんな時に使う言葉なのか、例を集めてみました。
一般的に使われる「敷居が高い」では、自分に非があることではないので、本来の意味とはかけ離れているのです。
自分にとって手の届かないところに行くことを意味して「敷居が高い」を使うのは、意味は通じますが正しくはないので、気をつけた方が良いでしょう。
このような場合には、
「気後れする」
「身の丈に合わない」
このような表現にしたいですね。
敷居が高いのと同じ意味
敷居が高いのは、自分が招いたことで行き難い状態になっていることですが、それが家とかお店などにいる相手に対してじゃない場合はどう言ったらいいのでしょうね。
不義理をしている相手に対しては、敷居が高いというのはなんとなく違和感があります。
このような場合は、
「顔向けできない」
「合わせる顔がない」
「気が咎める」
「心苦しい」
「バツが悪い」
このような表現なら、人に対して使えます。
敷居が高いとは、相手がいる場所に立ち入ることができない時に使う慣用句なので、覚えておきたいですね。
まとめ
敷居が高い場所は、誰でも一つくらいはあるでしょう。
え?ありませんか?
それは失礼しました。
敷居が高い場所はできればない方が良いに決まってます。
もしも敷居が高いところがあるなら、頑張ってその敷居を低くするように頑張りましょうね。