下手が却って上手とはどんな意味のことわざ?正しい使い方とは!

ことわざ・慣用句

ことわざには、生きる上で色んな教えが込められています。

どうでもよさそうな軽い意味のことわざもありますけど、よく考えれば、深い意味が込められていることに気が付きます。

下手が却って上手ということわざにも、何かきっと深い意味があるのだと思います。

どんな意味があるのか、解説しましょう。

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下手が却って上手とは

下手が却って上手には、2つの意味があります。

1つ目の意味は、

自分が下手なことを自覚しているものは、下手なりに丁寧に一生懸命仕事をするので、上手なものよりも良い仕上がりになることがある。

このような意味があります。
職人の世界などでよく使われることわざです。

2つ目の意味は、

下手なことを自覚しているものは、無理なことをして大きな失敗をしてしまうのを恐れるので、無難に安全に物事を進めようとするので、結果的に平均以上の結果になる。

このような意味があります。

下手が却って上手に込められた意味

1つ目の意味は、才能があっても努力しない人よりも、才能がなくても必死で努力した人の方が成功するということです。

アスリートの世界などでは、努力の天才と呼ばれる人がいます。
もともと才能に溢れているわけではなくても、努力すれば天才と呼ばれるようになるのですよね。

神童と呼ばれた人が努力しなければどうなるのか・・という意味の言葉はこちらで詳しく書いています。

2つ目の意味は、下手だから慎重になるというよりも、凡人だから無理をしないという意味だと考えれば理解できます。
下手という表現は、才能に溢れた人(上手)と対比させるために使ったのでしょう。

生まれ持った才能に恵まれていない凡人は、思い切ったことをして道を踏み外すよりも、安全なところを歩むことが重要だと考えます。
才能があっても、使い方を間違えれば大失敗することもあるので、凡人の安全な生き方の方が成功することだってあり得ますね。

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下手があるので上手が知れるとは

下手と上手を比較するようなことわざは他にもあります。

「下手があるので上手が知れる」もそうです。

このことわざの意味は、比べるものがなければ上手なことも気付かれないということです。

上手なのかどうか、それを比較する対象がなければ人にはわかりません。

下手な人がいるからこそ、上手な人が褒め称えられ、目立つ存在になるわけです。

このことわざは、何をしても平均以下くらいの人に対して、慰める時に使います。

まとめ

下手が却って上手や下手があるので上手が知れるのように、下手と上手を上手く使っていることわざは他にも探せばありそうです。

それ以上に、「下手」を使ったことわざがいっぱいあるのです。
今度は、「下手」を使ったことわざを一気に集めてみたいと思います。