亀の歳を鶴が羨むということわざは、鶴は千年亀は万年がもとになって生まれた言葉です。
鶴は千年亀は万年と言えば、長寿を象徴する生き物をあげた言葉ですよね。
ということは、「亀の歳を鶴が羨む」とは長生きに関係することわなのかな。
そうでしょ、長生き比べみたいな?
さて、それはどうでしょうね。
亀の歳を鶴が羨むということわざの意味や使い方を解説しましょう。
亀の歳を鶴が羨むとは
亀の歳を鶴が羨むとは、上を見ればキリがないという意味です。
鶴は千年と言われるほど長生きするはずの鶴なのに、さらに長生きすると言われている亀を羨ましく思うのは、欲望には際限がないことを表現しているわけです。
人間以外の動物は、生きていく上で必要なものしか欲しがりませんが、人間は欲深い生き物なので、必要以上のものまで欲しがってしまうのです。
欲を出してしまえば、どこまでも満たされることがなくなってしまうので、程々にしないといけないのですよね。
亀の歳を鶴が羨むの使い方
亀の歳を鶴が羨むの使い方の例をあげてみましょう。
同期の○○は30代で部長になったのに、まだ物足らないって言っているみたいだな。
取締役を狙っているらしい。
野心家だな。
亀の歳を鶴が羨むようなものだよ。
このような場面に使います。
面と向かって言う場合は、あまり欲張らないように忠告するような意味で使うと良いと思います。
亀と鶴はホントに長生きするのか
さて、長生きの象徴としてあげられる鶴と亀ですが、ホントに長生きするのでしょうか。
鶴に関しては、野生の鶴の寿命は20年から30年ほどだと言われています。
人工飼育されている鶴はもう少し長生きするみたいですが、50年以上の例はほとんどないようです。
人間よりも短い寿命なので、それでなぜ長生きの象徴となったのか不思議ですが、鳥類は寿命が短いので、その中では飛びぬけて長生きなのです。
千年というのは、わかりやすく伝えるために大げさに例えただけで、実際に千年生きるわけありません。
亀に関しても、万年生きるなんてありえないことです。
亀の種類にもよりますが、小さな亀は20年から30年なので鶴とほとんど差はありません。
ただ、大型の亀は100年以上生きるものが多く、250年くらい生きる種類もいるそうです。
まとめ
亀の歳を鶴が羨むということわざは、鶴は千年亀は万年という言葉がなければ生まれなかったわけです。
亀と鶴以上に長生きを象徴する動物がいるのかどうか、ちょっと知りたくなってしまいました。