【足袋は姉を履け雪駄は妹を履け】とはどんな意味があるの?

ことわざ・慣用句

足袋は今で言う靴下のことです。

足袋は親指が分かれているので、歩く時に指の力を使いやすいことから、今でも足袋のカタチをしたソックスは人気があります。

スポーツ選手などは、5本指ソックスを履く人も多いですよね。

雪駄は草履の一種です。

雪駄は男性の履き物というイメージはありますね。

さて、「足袋は姉を履け雪駄は妹を履け」ということわざがありますが、意味をご存知でしょうか。

足袋や雪駄を履く機会がほとんどなくなってしまった現代人には、役に立たないことわざなのか、意味を解説します。

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【足袋は姉を履け雪駄は妹を履け】とは

「足袋は姉を履け雪駄は妹を履け」とは

何か物を買う時には、先のことを見通して買い物をするべきだ。

という買い物のコツを教えています。

なぜ足袋と雪駄を引き合いに出しているのか、そこには足袋と雪駄の特徴があるからです。

足袋は姉を履けという理由

足袋の素材は、丈夫な綿を使っているものがほとんどです。

足袋は汚れやすいものなので、頻繁に洗います。

昔は今のように洗濯機なんてありませんでしたから、洗濯板にゴシゴシとこすりつけて洗います。

汚れやすい足袋は、念入りに力を入れて洗ったでしょうね。

そういう洗い方でも綿は強いので大丈夫なのですが、綿素材は縮みやすいという特徴があります。

今の市販の足袋は、縮みにくいポリエステルを混ぜているものもありますが、綿100%の足袋は一度洗うとかなり縮むので、少し大きめを選びます。

だから「足袋は姉を履け」というのです。

姉ではななく、「足袋は親の足袋を履け」ということわざもあります。

それほど足袋は縮みやすいので、新品のおろしたての時はブカブカに感じるくらいでもちょうど良いのです。

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雪駄は妹を履けという理由

雪駄は、足袋のように洗って縮むものではありませんが、鼻緒は新しいほどきつく、履いていると徐々にゆるんできます。

最初からきつく感じない鼻緒の雪駄では、あっという間にゆるくなってしまうので、新品の時は妹の小さな足に合うくらいきつめを選ぶ方が良いということを教えているわけです。

ただ、足袋とは違い、雪駄や草履、下駄の鼻緒は後から替えられますけどね。

ですが、買い物をする時には、そのくらい先のことを見通した方が失敗しないというのは、良い教えではないでしょうか。

まとめ

「足袋は姉を履け雪駄は妹を履け」とは、足袋と雪駄を選ぶ時のコツだけをピンポイントで伝えるだけでも役に立ちますね。

でも、もっと広い意味で考えると、無駄使いを防ぐコツにもなりそうです。

買い物する時には、先のことを考えて買わないといけませんね。