【上手な嘘より下手な実意】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「上手な嘘より下手な実意」ということわざの意味を知っていますか?

下手よりも上手な方がイイに決まってるのに、なぜかこのことわざでは逆転しているような感じがします。

今回は「上手な嘘より下手な実意」ということわざの意味を解説します。

そして「上手」という言葉を使った他のことわざも集めていますので、意味を見比べてみましょう。

スポンサーリンク

「上手な嘘より下手な実意」とは

「上手な嘘より下手な実意」とは、うわべだけを美しく飾ったものよりも、下手でも心を込めている方がよほど尊いものだという意味です。

たとえば、とても手先の器用な人が相手のことを全く考えずに作ったものよりも、不器用でも相手のことを考えながら一生懸命作ったものの方が、受け取る人は喜びます。

その人の真心がこもっていれば、下手でも嬉しいものなのです。

これはものに限ったことではなく、口の上手い人が口先だけで相手を褒めるよりも、口下手の人の数少ない言葉の方が心に沁みます。

このことわざの上手と下手の意味は、心がこもっているかどうかがポイントなのでしょう。

スポンサーリンク

「上手」を使ったことわざ

「上手な嘘より下手な実意」は、上手と下手を比べることで、大切なことを伝えようとしています。

他にも「上手」を使ったことわざがありますので、いくつか見てみましょう。

「上手昔より上手ならず」とは

「上手昔より上手ならず」と、「上手」が2つも使われることわざです。

この意味は、どんなに上手な人でも、もともと上手だったわけではないということです。

上手くなるためには、努力を重ね、苦労をしてきたからなので、最初から何でも上手くいくと思ってはいけないという教えです。

「上手あれど名人はなし」とは

「上手あれど名人はなし」は、「上手」と「名人」が使われています。

このことわざは、大抵の分野には「上手」と言われるくらいの人は数多くいるものだけれど、「名人」とまで言われる人は滅多にいないという意味です。

技や芸を極めて、その道の名人と呼ばれるまでには、少し上手くなって満足するようでは到底無理だという厳しさを伝えているのです。

「上手は下手の手本、下手は上手の手本」とは

「上手は下手の手本、下手は上手の手本」という言葉は、芸や技を磨かなければいけない世界の人がよく使います。

上手な人が下手な人のお手本になるのは、当たり前のことですよね。

ですが、下手な人を見ることで、上手な人も学ぶべき点が見えてくるので、上手な人は下手な人に教えることで自分のためになるという意味でもあるのです。

たしかに、人に教えることで自分も勉強になるというのは、多くの人が経験するのではないでしょうか。

まとめ

「上手な嘘より下手な実意」は、上手と下手という言葉を使って、人に真心を伝える意味が込められたことわざでした。

他の「上手」を使ったことわざよりも、気持ちの面を伝える深い意味があったのですね。

「話の名人は嘘の名人」という言葉についてはこちらから。