ディスコは1970年代後半から1980年代に大ブームになりました。
フロアで音楽に合わせて踊るスペースがあるお店がディスコですが、ディスコブームが終わると、次に増えてきたのがクラブです。
ディスコもクラブも同じような形態なのに、なぜわざわざ呼び方を変えたのでしょうか。
そもそもディスコとクラブにはどんな違いがあるのか、説明できる人は少ないのでは。
世界を見渡せば、ディスコとクラブの区別をしたり、クラブでも形態の違う店があるのは日本くらいなのでしょう。
ディスコとクラブに違いについて調べてみました。
ディスコの発祥
ディスコという形態が始まったのは第二次世界大戦真っただ中のフランスのパリだったと言われています。
それまでは夜の社交界が華やかなパリの都です。
戦争中でも楽しみたい人たちはいます。
しかしドイツに占領されているので、生演奏に合わせて踊るような華やかな雰囲気を作るのは難しかったのです。
そこで人目につきにくい地下などで、レコードをかけてその音楽に合わせて人々がダンスしたのがディスコの発祥のようです。
ディスコの語源はフランス語のディスク(円盤)からだと言われています。
それ以来、レコードやCDなどの音楽を流して、それに合わせて踊れるスペースのある店をディスコと呼ぶようになったそうです。
ディスコブームのきっかけ
第二次世界大戦頃に始まったディスコですが、日本にディスコブームが広まったのは1978年に大ヒットした「サタデーナイトフィーバー」という映画がきっかけです。
1980年代になると日本は空前のバブル景気だったので、都会だけじゃなく地方にもディスコはどんどん広まったようです。
クラブとは
バブルが消滅する頃には、ディスコブームも下火になります。
大規模なディスコが無くなると、次に増えてきたのがクラブです。このクラブは女性が接客してくれるようなクラブやスポーツなどを楽しむクラブとも違います。
ディスコと同じように音楽を流して踊れるフロアがあるのになぜクラブという呼び方になったのか、その由来はよくわかっていません。
ただ、クラブには会員制という意味と小規模という意味があります。
日本のディスコブームは大規模な倉庫などを改装して、収容力のある大型ディスコが話題になったので、そのブームが終わった後には別の呼び方にしたかったのではないでしょうか。
会員制という意味よりも、規模が小さいという意味でクラブと呼ばれるようになったという説が有力です。
ディスコとクラブの違い
ディスコとクラブには何か決定的な違いがあるわけではありません。
どうしても区別するポイントを探ると、DJがディスクを使って作り出す音楽を楽しむことがクラブの大きな魅力で、ディスコは踊ることがメインの楽しみだと区別できるようです。
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まとめ
ディスコブームは終わって随分経ちますが、ディスコは完全に絶滅したわけじゃなく、週末だけディスコに様変わりするような飲食店は今も存在するようです。
DJがリードして音楽を楽しむのがクラブというなら、踊ることをメインにして楽しみたい人たちにとってディスコの方が楽しめるのかも知れませんね。