「マンネリ」と言えば、「そろそろ私たちもマンネリ化しているよね」とか「マンネリにならないように工夫しなくちゃ」など、会話の中でよく使う言葉です。
あまりに当たり前に使っていますから、意味について深く考えたこともないですよね。
今回は「マンネリ」の意味や語源、また言い換えるとどんな言葉があるのか調べてみました。
「マンネリ」の意味とは
「マンネリ」の意味は、「飽きる」とか「退屈する」という状態や感情を表します。
カタカナ表記されるのは、「マンネリ」の語源を知ると納得できると思います。
「マンネリ」の語源とは
「マンネリ」は、mannerism(マンネリズム)を略した言葉です。
マンネリズムは、
一定のやり方が繰り返されるだけで、新鮮味がないこと。
という意味です。
マンネリズムの意味がわかれば、マンネリと略して使われているのも理解できますね。
ですが、マンネリズムという言葉は、もともと芸術の分野で使われていた言葉だったのです。
マンネリズムは英語ですが、語源はイタリア語のmaniera(マナー)だと言われています。
manieraとは芸術の手法のことです。
mannerism(マンネリズム)は、一定のやり方が繰り返されることなので、芸術の分野では新鮮味がなく、退屈な手法という意味になっていったわけです。
私たちが使っている「マンネリ」は、芸術とはまったくかけ離れてしまいましたが、もともとは芸術の手法から生まれた言葉だったのです。
芸術の世界では、伝統的な手法も大切に守られますが、斬新で自由な発想から生まれることを重視するので、マンネリズムになるのは避けたいわけですね。
その部分だけが、マンネリ化を避けたいという意味に通じていると思います。
「マンネリ」の使い方
「マンネリ」という言葉だけで、様々な気持ちや状況を説明できます。
便利な言葉ですよね。
この頃、彼と喧嘩もしなくなったの。
会話も少ないし、マンネリ化いてるのよ。
お弁当のおかずってマンネリになりやすいわよね。
仕事に慣れるのはいいが、マンネリになるといいアイデアが浮かばないぞ
このように、「マンネリ」の使い方は幅広いのです。
「マンネリ」を言い換える
「マンネリ」は、とても便利な言葉なので、使いやすさから多用しがちです。
ここからは、「マンネリ」を他の言葉に言い換えてみます。
単調
型にはまる
判で押したよう
お決まり
ありきたり
代り映えしない
ワンパターン
ルーティン
毎度のこと
まとめ
「マンネリ」という言葉を掘り下げると、芸術の世界にたどり着くなんて、知らなかったので驚きました。
日本で生まれた造語だと思っている人もいるようなので、語源から知ると使うときにも意味を考えられるようになりますね。