割愛するとはどんな意味?ただ省略することじゃないの?

ことばの意味

会話の間に、「この部分は長くなるので割愛します。」などと一部を省略するような時に使われるのが「割愛」です。

多くの人が割愛のことを省略することと同じ意味だと思って使っているのではないでしょうか。

ですが、正しい意味は省略することだけではないそうです。

今まで省略のつもりで使っていた人はぜひチェックしてください。

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割愛の意味とは

割愛がよく使われるのは、何かを説明している時や伝えたいことがある時に、省いても問題ない部分を切り取って話すような場面です。

「ここからは本題とはあまり関係ないので割愛しますね」なんて使っている人が多いでしょう。

ですが、割愛には「愛」という文字が入っています。

ただ省略するという意味ではなく、割愛には「手放すのはとても惜しいけれど、泣く泣く手放す」という意味があるのです。

 

何となく、ただ省略するというよりも「割愛させてもらいますね」の方が丁寧な言葉を使っているような気がして、意味も知らずに使っている人が多いと思います。

私もその一人です。

割愛するのは、大して重要ではないから省略するのとは意味が違うわけです。

ですが、今では時間の無い時や余裕の無い時に一部を省略するという意味でも通じるようになっています。

ですが、本来の意味を知っていると不要なものを省くつもりの使い方をするのは違和感がありますね。

 

割愛の正しい使い方

とても惜しいけれど、仕方なく手放すことを意味する割愛という言葉なので、正しい使い方は自分にはとても愛着があり、省くのは惜しいのだけれど、聞く側にはその部分が重要ではない時に使うのが正しい使い方でしょう。

例えば自分のサクセスストーリーを人に聞かせるような時です。

聞く側にとって、興味のある部分と話す側にとって思い入れのある部分は違います。

子供のころの友達の話は自分にとっては大切な思い出だけど、聞いている人には興味を引かないであろう・・。

そんな時に「子供時代は友達に恵まれて、色んな思い出がありますが、時間に限りがありますので、子供のころの思い出は割愛させていただきます。」

このような使い方なら割愛の使い方としては正しいのではないでしょうか。

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省略との使い分け方

割愛と省略は同じような意味として使うのが広い意味として通じています。

ですがせっかく意味があるのですから、正しい意味で使い分けたいものです。

省略は、省いてもその後に問題にならないこと。

割愛は、余裕があれば省きたくないけれど仕方なく省くしかないこと。

自分の気持ちで使い分ければ良いと思います。

ただ省略というよりも、割愛を使った方がないようを絞り込んでいる印象を与えるので、省略する時にあえて「割愛」と使っているのかも知れません。

まとめ

省略と割愛の違いについて調べてみました。
今まで割愛の使い方を本来の意味とは違う使い方をしていた人は、今後の参考にしてください。

省略することと同じ意味で割愛すると言っても、今の世の中では間違いと指摘されることもないのですが、できるだけ本来の意味に近い使い方をしていきましょう。