「手練」は「てだれ」と「てれん」という読み方があります。
読み方によって意味が違うので、間違えないようにしないと恥ずかしいことになるかも知れません。
また、「手練」には「しゅれん」という読み方もあるのです。
同じ文字を使っているのに、読み方が3通りもあるのですから、とてもややこしいですね。
今回は「手練」の意味や使い方について見ていきましょう。
「手練」を「てだれ」と読む意味
「手練」と書いて「てだれ」と読む場合の意味は、その道の達人とかエキスパートのことです。
使い方の例としては、
「この業界では知らない人がいないほとのてだれだよ」
このような使い方をします。
「てだれ」は悪い表現だと勘違いしている人もいるため、誤用されることもあります。
「あいつはてだれだから気を付けなさい」のような使い方をしている人は、間違えているので気を付けましょう。
悪い意味どころか、上級者のことを表すので、勘違いしないようにしましょう。
「手練」を「てれん」と読む意味
「手練」を「てれん」と読む場合の意味は、言葉巧みに人を操る手段や手法のことです。
「てれん」だけで使うよりも、手練手管(てれんてくだ)として使うことが多いと思います。
「手管」は偽りで人を騙すことを表すので、言葉巧みに人を騙すことを「手練手管」というわけです。
同じ「手練」でも、「てだれ」とは意味が全く違います。
てだれを悪い表現と勘違いされることがあるのは、てれんと混同しているからではないでしょうか。
同じ文字を使うのですから、誤用されやすいのもわかります。
手練(てれん)だけで使うと勘違いされやすいので、手練手管とした方がわかりやすいのではないでしょうか。
「手練」を「しゅれん」と読む意味
「手練」を「しゅれん」と読む場合の意味は、見事な腕前、熟練のわざのことです。
その道の達人やエキスパートを意味する「てだれ」と似ているので、少しわかりにくいですよね。
使い分けるポイントとしては、手練(しゅれん)は器用な様子や巧みな様子を表すのに対し、てだれは人物に対して使うという点です。
使い方は
「しゅれんのわざを見ていると引き込まれる」
このように、手練(しゅれん)のわざや腕前を持っている人物に対してではなく、技の器用さ巧みな作業に対して使うのです。
まとめ
「手練」の読み方によって、意味が違うので正しく理解しておきたいですね。
「てだれ」と「しゅれん」は良い意味、「てれん」は悪い意味という線引きだけしっかり押さえておけば、赤っ恥をかくことはないはずです。
そのポイントはおぼえておきましょう。