【風上にも置けない】とはどんな意味?いったいどう使うのが正しい?

ことわざ・慣用句

「武士の風上にも置けぬヤツ」などドラマや映画のセリフではよく聞く「風上にも置けない」という言葉。

何となく意味はわかっているつもりですが、きちんと説明できるかと言われてば、自信はありません。

「風上にも置けない」という言葉の意味や正しい使い方について調べてみましたので、参考にしてください。

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「風上にも置けない」の意味とは

「風上にも置けない」という言葉は、人を褒める時に使う言葉じゃないことはわかります。

意味としては、

同じ仲間として認められない。

ということです。

しかし、ただ仲間として認めないだけではなく、卑怯者や不正を働くような人物をののしる言葉なのです。

仲間として認められないのは、何か理由があるからですが、「風上にも置けない」というのは厳しく人をののしる時に使う言葉なので、よほど人を怒らせるようなことをしなければ使わないのです。

「風上にも置けない」という言葉を人に使うのには、それなりの理由が必要なわけです。

ただ何となく相性が合わないとか、波長が合わないというような理由で「風上にも置けない」とは言ってはいけないのです。

なぜなら、「風上にも置けない」の言葉の由来は「悪臭を放つ」ことが語源だからです。

悪臭を放つものを風上に置いてしまえば、風下にいる人はたまったものではありません。

悪臭を放っているものとして表現するほど、その人物をののしる言葉なので、気軽に使えるわけではないのです。

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「風上にも置けない」の使い方

「風上にも置けない」の使い方を例文で見てみましょう。

昨日のサッカーの試合見た?

見てたよ。
あのプレーはひどいよね。

審判もちゃんと見てくれないと危険すぎるよ。

命にかかわるようなケガになってもおかしくない。

あんな卑怯な反則してまで勝ちたいのかね。

スポーツをする人間の風上にも置けないよ。

このような会話で使えます。

誰の目から見てもひどいことや卑怯な行為をした人物に対して使います。

日常的な会話の中で誰かを批判する言葉として使うのは、かなり強い言葉なので慎重に選びましょう。

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「風上にも置けない」の類義語

「風上にも置けない」という言葉の類義語に「鼻持ちならない」があります。

これも「悪臭」が由来になっています。

クサいニオイで人をののしるのは、ほんとに嫌うことに感じるので、よほど卑怯な人間で性根が腐っているという意味で使うのでしょう。

人をののしる言葉は、山ほどあります。

たとえば、

「ウジ虫みたいなやつ」
「くずみたいな人間」
「社会のゴミ」

などです。
いかにも汚れていて、悪臭を発しそうな表現です。

汚いものに言い換えてののしる言葉が多いので、「風上にも置けない」も「鼻持ちならない」も同じなのでしょう。

まとめ

「風上にも置けない」という言葉に、それほどまでに強く人をののしる意味があるとは思わなかった方も多いのではないでしょうか。

仲間から「風上にも置けない」と言われるようなことのないように、正しく生きていかないといけませんね。

悪臭を放つものと言われたくないですから。