【鼻毛を読む】や【鼻毛を抜く】という言葉にはどんな意味がある?

ことばの意味

慣用句には、人間のカラダの部位を用いた言葉が沢山あります。

目、鼻、口、手、足などを使った言葉を集めたら、どのくらいあるのか想像もつきません。

今回は「鼻毛を読む」や「鼻毛を抜く」のように、鼻毛を使った慣用句の意味を調べてみました。

鼻毛は目や鼻や口に比べて、目立つものではありません。

そんな鼻毛を使うのには、どんな意味があるのでしょうか。

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「鼻毛を読む」の意味とは

「鼻毛を読む」は、

自分に好意を持っている男性に対して、惚れた弱みにつけ入って都合よく利用する。

または適当にあしらう。

このような意味があります。

つまり、「鼻毛を読む」のは女性であり、「鼻毛を読まれる」のは男性というわけです。

同じ意味として「鼻毛を数える」という言葉もあります。

「鼻毛を抜く」の意味とは

「鼻毛を抜く」という言葉をそのまま聞けば、エチケットとして鼻毛を抜くお手入れということですが、慣用句としての意味があります。

それは、

自分に対して恋愛感情を持っている男性を手玉にとって、騙したり、上手くあしらうことです。

男女を限定したルールがあるわけではないですが、一般的には「惚れた女に弱い男」を表す言葉として使われます。

「鼻毛を読む」た「鼻毛を数える」とほぼ同じ意味ですが、「鼻毛を抜く」方が悪い印象があります。

ただ自分にとって都合よく利用するだけではなく、惚れた弱みにつけ入って騙すことも含まれるからです。

いずれにしても、好きになった女性に適当にあしらわれることを表現するのに「鼻毛」が使われるのですね。

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「鼻毛」の慣用句の由来とは

それにしても、なぜ惚れた弱みからいいようにあしらわれることに「鼻毛」という部位が使われるのでしょうか。

「鼻毛を読む」や「鼻毛を抜く」の由来が不可解だったのですが、「鼻の下を伸ばす」という慣用句と関係があることがわかりました。

男の人が好みの女性の前で、顔がゆるんでしまうことを「鼻の下を伸ばす」と言います。

鼻の下が長いのは、女好きの面相だと言われることもあるほどです。

つまり「鼻毛を読む」や「鼻毛を抜く」という言葉は「鼻の下を伸ばす」ことが由来なのです。

鼻の下が伸びていれば、鼻の穴の中も見えやすくなります。
鼻毛も見えてしまうかも知れませんね。

女性に言い寄られたりすると、デレデレとした表情になっている男性に対して「鼻の下伸ばしてるよ」などと言いますが、そういう状態の時には都合よく利用されたり、騙されやすいので気を付けなくてはいけないのです。

好きになった女性に利用された時には「鼻毛を抜かれた」ということもあります。

騙されたことに気が付いてない男性には「1本残らず鼻毛を抜かれるよ」などと使うこともあります。

まとめ

「鼻毛を読む」「鼻毛を抜く」という言葉には、好きになった女性に手の平で上手く転がされている男の姿を連想させました。

男性の皆さんは、鼻の下が長く伸びて、鼻毛を抜かれないように気を付けてくださいね。