【秋風が立つ】とはどんな意味がある?どういう場面で使うえるの?

ことわざ・慣用句

秋風が立つと聞けば、何となく夏の終わりをイメージします。

昼間はまだ残暑が厳しいけれど、朝夕は少し涼しい風を感じるようになる季節を表現する言葉ではないかと思っていました。

季節を感じさせる日本語としては、比較的シンプルでわかりやすい表現のように感じます。

でも、「秋風が立つ」には、もっと深い意味があるようです。

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【秋風が立つ】とはどんな意味?

秋風が立つとは、季節の変化を表現する言葉ではなかったのです。

その意味とは、親密な関係に変化が生じた状態のことでした。

わかりやすく言ってしまえば、

恋愛感情で親密な関係になった二人なのに、愛情が冷めてきた様子

のことなのです。

たしかに、夏は昔から恋が盛んな季節です。

夏に出会い、秋になって愛情が急激に冷めてしまうのは、よくあるパターンです。

なぜ秋風なのか

秋になれば、吹く風も冷たくなるので、燃え上がるような愛情で結ばれていた二人の気持ちが冷めたことを表現するのに、秋風はピッタリです。

さらに、「秋」を「飽き」とかけたという説もあります。

「秋風が立つ」と同じように、「秋風が吹く」という表現もあります。

いずれにしても、秋風は恋愛感情が冷めたことを表現するのに適しているのでしょうね。

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季節と愛情の関係

「秋風が立つ」という言葉が、恋愛に関係するとは、日本語ならではのような気がします。

しかし、ほんとに夏になると開放的な気持ちになり、恋愛したくなるムードが高まるのも事実ですよね。

野生動物であれば、発情期という時期があるので、もしかしたら人間にも発情期があり、それが夏なのか?という疑問が湧いたので調べてみました。

例えば、猫は2~3月、7~8月くらいにメスが発情期になり、メスの発情に誘発されることで、オスも発情します。

人間の場合は、女性の身体の機能として排卵が起こり、その日が発情期と考えられるようです。

ただし、人間は動物にようにシンプルではなくなりました。

理性を持つことで、発情というサイクルを表に出さなくなったのです。

人間も本来は、女性が排卵日前後に発するフェロモンに男性が誘発されるので、その時にしか繁殖行動をしなかったのです。

それが、徐々に繁殖以外の目的で行動するようになったので、季節と愛情の関係性は人間にはあまり関係ないようです。

まとめ

恋愛すると、脳内では一種のストレスを感じた時のような状態になるそうです。

恋愛が始まった時に感じる気持ちが、徐々に落ち着くのは、ストレスから解放されようとする脳の機能でもあります。

恋愛感情が出会った時と同じ熱を持ち続けるのは、不可能なことなんですね。

唯一、出会った時のときめきを何度も思い出して、その時の感情を呼び起こすことが、「秋風が立つ」のを遅らせる方法かも知れませんね。