「小姑一人は鬼千匹に向かう」ということわざを知っていますか?
小姑と言えば、口うるさい人の代名詞のような存在です。
そして鬼と言えば、怖い存在として伝わっています。
そんな小姑と鬼が両方使われることわざですから、意味を知らなくてもゾッとするような恐ろしさを感じるのではないでしょうか。
「小姑一人は鬼千匹に向かう」ということわざの意味や使い方をご紹介します。
「小姑一人は鬼千匹に向かう」とは
「小姑一人は鬼千匹に向かう」ということわざは、
嫁の立場になれば、小姑は鬼千匹に相当するほど厄介で手強い存在である。
という意味があります。
小姑というのは、一般的には旦那さんの姉妹のことです。
配偶者の兄弟姉妹の総称として小姑と言うこともあるようですが、旦那さんの兄弟のことを小姑と呼ぶ人はほとんどいません。
やはり、小姑というのは姑に「小」の字が付いているので、旦那さんの姉妹のこととして認識されています。
小姑という存在を考える
嫁の立場になれば、義父母である舅と姑には気を使います。
同居していなくても、年末年始やお盆の帰省時に顔を会わせれば気を使うので、その時期に嫁は憂うつになってしまいます。
そこに小姑も加われば、憂うつさはさらに増しますよね。
しかし、なぜ小姑は嫁にとってそれほど手強くて厄介な存在になるのでしょう。
理由として考えられるのは、小姑は姑の味方になるのが当たり前だからです。
嫁姑の関係は、表面的には良好に見えても、心の中ではどう思っているのかわかりません。
あからさまに嫁姑バトルをしていない限り、本心は見せないように接しているものです。
ですが、姑も人間なので、嫁に対する不満も少しはあるでしょう。
そういう不満を自分の娘に愚痴ってしまえば、小姑は嫁に対して良い感情を持てなくなるのです。
自分の母親を困らせる存在であり、自分の親を悲しませる存在としてインプットされれば、小姑は姑の強力な味方になるでしょう。
しかも、姑よりも親族として長い年月付き合っていかなければいけないのが小姑です。
嫁としては、鬼よりも恐ろしい存在になるのも理解できますよね。
「小姑一人は鬼千匹に向かう」の使い方
「小姑一人は鬼千匹に向かう」の使い方を例文で見てみましょう。
今年は帰省するの?
うん、去年は帰らなかったから今年は帰るつもり。
そう言えば、お兄さんが結婚したばかりなんだよね。
まだ1年経ってないから新婚ホヤホヤだよ。
だとすれば、お嫁さんは大変だ。
うちは親戚が集まることもないから、そんなに大変でもないと思うけど。
そんなことないよ。
だって姉妹2人もいるんだから小姑2人に囲まれるんだよ。
そうか、私も小姑になるのか。
小姑一人は鬼千匹に向かうってことわざもあるくらいなんだよ。
お嫁さんをいじめないようにね。
嫌なこと言わないでよ。
そんなことしないよ。
でも、気を付けるよ。
お嫁さんの立場になれば、どんなにやさしい小姑でもやっぱり気を使うと思うよ。
やさしくしてあげてね。
は~い。
肝に銘じます!
このような会話で使えることわざです。
まとめ
嫁にとって姑も小姑も他人です。
家族になったとしても、やはり他人なので、気持ちが通い合うまでには時間もかかります。
小姑になる人は、「小姑一人は鬼千匹に向かう」ということわざを胸にしまっておくとやさしくなれるかも知れませんね。