「貸し借りは他人」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
わりとよく使われますから、聞いたことがある人も多いと思います。
貸し借りの教訓の言葉として使われています。
どんな意味があるのか知っている人が多いと思いますが、「貸し借りは他人」の意味は1つではありません。
この言葉の意味や使い方、また貸し借りに関する言葉について解説しましょう。
「貸し借りは他人」の意味とは
「貸し借りは他人」には、
たとえ血を分けた親兄弟姉妹でも、お金の貸し借りをしてしまうと、まるで他人の関係のように冷たくなりがちだ。
という意味があります。
また、
お金の貸し借りをする場合は、たとえつの繋がった親子兄弟姉妹でも、他人同士の金銭の貸し借りと同じようにきちんとすべきだ。
という意味でもあります。
2つの意味があるように見受けられますが、家族の間でのお金の貸し借りをするのは、よほど気を付けなければいけないという気持ちにさせる言葉です。
家族間でもお金の貸し借りは他人と同じように、きちんと期限を決めるのは、たしかに必要なルールなのだと思います。
とくに兄弟姉妹は結婚していると、自分たちだけの問題では済まなくなるからです。
少しでもお金の貸し借りでトラブルがあると、血のつながった家族でも他人のように冷たい関係になるのもわかりますよね。
それどころか、家族だからこそ、お金の貸し借りのトラブルが起こると、他人同士以上に大きなもめごとになってしまう恐れもあります。
「貸し借りは他人」という言葉は、家族の絆に甘えずに、金銭のやり取りはきちんとしなければいけないという教えの意味があるのです。
同じ意味の言葉には「親子の仲でも金銭は他人」も使われます。
「貸し借りは他人」の使い方
「貸し借りは他人」の使い方を例文で見てみましょう。
そう言えば、友達の結婚式の招待状が届いてたな。
うん。
同級生の中ではトップバッターだね。
もちろん出席するんだろ?
ううん、断るつもり。
おめでたい席なのにどうして断るんだ?
私みたいなフリーターにはご祝儀は無理だよ。
そういうことか。
じゃあ貸すから出席しなさい。
貸してもらっても返せないと困るからいいよ。
別にいつでもいいさ。
「貸し借りは他人」って言うでしょ。
そういうところはきちんとしておきたいから。
お金に関してはきちんとしてることはわかってるから、遠慮するな。
良い経験だと思って出席しなさい。
ご祝儀はお父さんの気持ちとして出すから。
そこまで言うなら、ありがたく・・。
このような場面で使えます。
親子の関係でも、お金の貸し借りがきちんとしていることをしっかりアピールする時に使ってみましょう。
貸し借りに関する言葉
お金に限らずですが、貸し借りをすると人間関係ではトラブルが起こりやすいですよね。
そういう貸し借りの問題に関する言葉があります。
「貸した物は忘れぬが借りた物は忘れる」です。
人に貸した物はよくおぼえているのに、人に借りたものは借りたことすら忘れがちです。
人間は「自分に都合よく物事を考える生き物だ」ということを教えている言葉なのです。
胸がチクっと痛くなる言葉ですよね。
まとめ
借金も財産のうちなどと言う人もいますが、お金の貸し借りをするのなら、身内でも他人でもきちんと約束事を守らないといけません。
それができない人が多いので、「貸し借りは他人」なんて言葉が生まれたのではないでしょうか。