【嫁と姑も七十五日】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

嫁と姑の関係については、いつの時代も同じです。

そして、嫁姑問題は日本だけじゃありません。

どこの国でも少なからず嫁と姑のバトルはあるようです。

「嫁と姑も七十五日」ということわざは、いつの時代から使われているのかわかりませんが、今でも共感を集めることわざではないでしょうか。

「嫁と姑も七十五日」の意味を解説しましょう。

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七十五日の由来とは

「嫁と姑も七十五日」と聞いて、「人の噂も七十五日」と似ているなって思った方も多いでしょうね。

人の噂も、しばらくすれば忘れ去られるという意味のことわざです。

七十五日という日数は、一か月半くらいです。

厳密に日数が決められているわけじゃなく、「このくらい経てば」とか「しばらくすれば」という例えとして七十五日という日数が使われているのです。

七十五日という日数の由来は、季節の初物を食べると長生きすると言い伝えられていて、初物を食べることで伸びる寿命の日数として例えられたことが語源になっています。

「嫁と姑も七十五日」の意味

「嫁と姑も七十五日」には、2つの意味があります。

1つ目は、

悪くなりがちな嫁と姑の関係も、嫁入りして間もない頃にはお互いに気を遣い合うので上手くいく。

という意味です。
はじめはお互いに遠慮もしますよね。
そして、世の中でよく見られるようないがみ合うような嫁姑にならないようにしたいと、はじめの頃は思っているということでしょう。

2つ目は、

嫁入りして間もない頃は、嫁姑の間柄もぎこちなくて、他人行儀な部分もあったけれど、しばらくすれば慣れるという意味です。

この2つは違う意味ですが、慣れれば遠慮もなくなるので、結果的に仲の良い嫁姑でいられるのもほんの少しの間だけという意味につながります。

どちらにしても、嫁姑が仲良しでいられるのは、嫁入りして間もない頃だけだと言いたいのでしょうね。

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「嫁と姑も七十五日」と似ている言葉

「嫁と姑も七十五日」と同じような意味のことわざに「嫁の三日誉め」があります。

このことわざの意味は、嫁に来たばかりの時は、どんなに意地の悪い姑だって嫁を誉めるということです。

しかし、七十五日よりもずっと短い三日間です。

普通の姑は七十五日、とても意地の悪い姑は三日だけ上手くいくということなのでしょうね。

ですが、嫁入りした翌朝から姑の意地悪が始まったという話は、昔は珍しくなかったそうです。

ということは、三日間も嫁を誉めてくれるだけ、まだマシなのかも知れませんね。

まとめ

嫁と姑のことをテーマにしたことわざや格言、川柳などは時代に流されずに残っているものが山ほどあります。

それは、嫁姑問題がなくならない限り続くのではないでしょうか。