「楽は苦の種、苦は楽の種」という言葉を聞いたことがありますか?
「楽」と「苦」という対義する言葉を使っているのは、「楽」と「苦」が切っても切れないものだということを表しています。
中高年の人なら、あの有名な時代劇「水戸黄門」のテーマソングの歌詞を思い出す人も多いのではないでしょうか。
「楽」と「苦」は真逆のようで隣り合わせだという意味について考えてみましょう。
「楽は苦の種、苦は楽の種」の意味や類義する言葉についてまとめています。
「楽は苦の種、苦は楽の種」の意味とは
「楽は苦の種、苦は楽の種」とは、
楽をしてしまうとその後に苦労することになってしまうが、苦労をしのべばその後には楽ができる。
という意味です。
苦労は誰もが避けたいことですが、楽ばかりしていても、それがずっと続くことはないので、苦労を避けてばかりではいけないという教えの意味が込められているのです。
また、苦労を耐えることは、その後の人生に必ず役に立つので、苦労を忍んだ後には、楽ができるということなのです。
「楽は苦の種、苦は楽の種」に類義する言葉
「楽は苦の種、苦は楽の種」のように、人生の教訓になるような類義する言葉を探してみました。
楽あれば苦あり
「楽あれば苦あり」は、楽したあとには苦があるので、楽しいことばかりがずっと続かないという意味です。
また、楽しいことばかりを選んでいると、怠けた生き方をしてしまうので、後から苦労することになるという意味でもあります。
♪人生 楽ありゃ苦もあるさ~♪という水戸黄門の主題歌にもあるこのフレーズは、まさに「楽あれば苦あり」のことですね。
楽は一日苦は一年
「楽は一日苦は一年」とは、楽しいことをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう気がするのに、苦しいことをしていると、すごく長い時間に感じるという意味です。
時間の流れの感じ方を表す言葉なのです。
また、一日楽をして怠けると、それを取り戻すためには一年の苦労が必要だという教えの意味もあります。
たった一日でも怠けると、取り戻すのに苦労するというのは、一流アスリートがよく言いますね。
楽人楽を知らず
「楽人楽を知らず」には「苦」という言葉は使われません。
ですが、「楽人楽を知らず」の意味は、苦労をまったく知らずに気楽な人生を生きている人は、苦労だけじゃなく安楽も知らないということです。
気楽な生活が当たり前になれば、とくに何も感じなくなります。
悩みや心配事を抱え、苦労を忍ぶ経験をしてこそ、気楽に暮らせることがどれほど幸せでありがたいことなのかわかるという意味なのです。
世間知らずの高枕という言葉にも重なる部分があります。
山あれば谷あり
人生には上り調子の時もあれば、下る時もある。
良い時ばかりではないし、悪い時ばかりではないという言葉として、よく使われます。
楽しい事の後に苦しいことがあり、苦しいを乗り越えた先に楽しいことがあるという意味に通じていますね。
まとめ
「楽は苦の種、苦は楽の種」という言葉は、歯を食いしばって必死で生きている人の心に届いて欲しいと思う意味が込められています。
今の苦労は、きっといつか実を結ぶのだと信じたいたいものです。