【若木の下で笠を脱げ】とはどんな意味?どんな時に使う言葉なの?

ことわざ・慣用句

「若木の下で笠を脱げ」という言葉を聞いたことがありますか?

この言葉の意味を知っている人はそれほど多くないと思います。

最近では、あまり使わなくなっているからでしょうね。

今回は「若木の下で笠を脱げ」の意味や使い方について解説します。

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「若木の下で笠を脱げ」の意味とは

「若木の下で笠を脱げ」とは、

まだ小さな若い木だとしても、成長すれば大木になる。

人間も同じく、若い人の将来は、成長してグングン伸びて立派な人物になるかも知れない。

だから、若いからと見下すようなことはせずに、敬意をもって接するべきだ。

このような意味です。

若木とは若い人のことを指していて、笠を脱ぐのは敬意を表すことです。

「若木の下で笠を脱げ」の使い方

「若木の下で笠を脱げ」の使い方を例文で見てみましょう。

例文①

こと子
こと子

何年か前にアルバイトしてたAさん、おぼえてる?

ああ、ちょっとのんびりした大学生の子ね

こと子
こと子

Aさん、卒業後に起業して大成功したんだって!

え~、すごいね

こと子
こと子

そんな出世するような感じには見えなかった

そうとわかってたら、接し方も違ったのに!

こと子
こと子

若い人の将来はわからないから・・若木の下で笠を脱げって言うのね

今後は若者にやさしくするわ

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例文②

上司
上司

忙しそうだね
何か私にできることはないかな?

部下
部下

いえいえ、手をわずらわせるのは申し訳ないです

上司
上司

遠慮することはないよ
いつか君が出世した時に、今日のことを思い出してくれれば

部下
部下

はは・・・(^-^;

上司
上司

若木の下で笠を脱げというからな(笑)

このように、若い人でも敬意をもって接することは、いつか自分にメリットがあるかも知れない・・と期待することでもあります。

ですが、どんな若い人でも軽視せずに、人として敬意をもって接することは見返り云々ではなく、大切なことではないでしょうか。

「若木」を使った言葉

若い人のことを「若木」として表した言葉は「若木の下で笠を脱げ」だけではありません。

若木を使った言葉をご紹介します。

若木に腰かけな

「若木に腰かけな」という言葉もあります。

「若木に腰かけな」とは、まだ若くて未熟な者に負担をかけるのは良くないという意味です。

若い木は細く弱いので、腰掛けてしまうと簡単に折れてしまうかも知れません。

未熟な若者を頼りにするのは危険だという意味でも使われますが、無理をさせずに成長を見守ることが大切だという意味が含まれています。

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矯めるなら若木のうち

「矯めるなら若木のうち」という言葉もあります。

「矯めるなら若木のうち」とは、悪い癖や直した方が良い欠点は、若いうちに直すべきだという意味です。

矯める(ためる)とは矯正のことです。

木の枝などを矯めるのは、柔軟な若木じゃないと難しいからです。

子供の頃に悪い癖を直さないまま成長すると、大人になってから恥をかくこともありますよね。

大人になってから直すよりも、柔軟性のあるうちに直すべきだという教えの言葉です。

まとめ

お笑い芸人などが、出演している番組の若いスタッフを大切にするのは、将来に期待しているからとか・・。

偉くなって、自分を使ってもらいたいから、若いスタッフにもやさしく接するのでしょう。

テレビ業界だけじゃなく、社会人になったら「若木の下で笠を脱げ」を忘れないようにした方が良いですよね。