【迷う者は路を問わず】とはどんな意味の言葉なの?

ことわざ・慣用句

「迷う者は路を問わず」という言葉は、方向音痴ですぐに道に迷う人にとって耳が痛いでしょう。

私も自分でも呆れるほどの方向音痴なので、耳をふさいでしまいたくなります。

ですが「迷う者は路を問わず」とは、方向音痴の人だけに対しての言葉ではないのです。

もっと深い意味があるはずですよね。

今回は「迷う者は路を問わず」の意味について詳しく調べてみました。

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「迷う者は路を問わず」の意味とは

「迷う者は路を問わず」という言葉は、方向音痴で道に迷いやすい人の特徴から生まれました。

方向音痴じゃない人でも、まったく知らない土地では地図を頼りにしながら目的にまで進むと思います。

ところが方向音痴の人は地図を見ているはずでも、自分が進んでいる方向が合っているのかわからなくなり、迷ってしまうことがあるのです。

地図を見ても道に迷ってしまうくらいの方向音痴の人は、行く先々で人に道を尋ねながら進むしかありません。
でも、人に道を尋ねることもせずに、方向も確かめもせずに進んでしまうので、迷ってしまうのです。

「迷う者は路を問わず」とは、よくわかりもしないのに、自分だけの考えて突き進むことは愚かな人間のすることだという教えの意味があります。

わからないことがあれば、わかる人に素直に教えてもらえばいいのに、それができないのは愚か者だという戒めの言葉なのです。

「迷う者は路を問わず」の続き

「迷う者は路を問わず」には、そのあとに続く言葉があります。

「溺れる者は遂を問わず」という言葉が続きます。

遂とは浅瀬のことです。

つまり、溺れてしまう人は浅瀬がどこにあるのか尋ねないから溺れてしまうのだという意味です。

「迷う者は路を問わず」と同じことなのはわかりますが、泳ぎながら浅瀬を尋ねる様子を想像するのは難しく思いました。

「迷う者は路を問わず」の方が伝わりやすいですね。

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「迷う者は路を問わず」に類義する言葉

「迷う者は路を問わず」に類義する言葉に「迷わんよりは問え」があります。

「迷わんよりは問え」の意味は、一人で思い悩んでいるのなら、人に尋ねてはっきりさせた方が良いということです。

自分ではわからないのに、一人で迷っていたり、自分だけでは解決できないことをクヨクヨと一人で悩んでいるのなら、人に相談した方が早く解決することもあります。

「迷う者は路を問わず」のように、人に尋ねないことを愚かだと戒めるほどの強い言葉ではありませんが、人に尋ねることの大切さを伝えているのは、共通しているのではないでしょうか。

まとめ

「迷う者は路を問わず」の意味を知れば知るほど、自分への戒めの言葉のように感じた人は、きっと人に相談したり、教えてもらうのが苦手なタイプなのではないでしょうか。

方向音痴で道によく迷うだけじゃなく、人の相談せずに行動して失敗することも多い私は、とても胸に突き刺さる言葉でした。