「しゃがむ」と「かがむ」は同じような動作だと思うのですが、違う言葉で表現するのですから、同じではないのでしょうね。
「しゃがむ」と「かがむ」の違いを説明するのは、日本人でもちょっと難しいのではないでしょうか。
今回は2つの言葉の違いについて解説します。
どんな点が違うのか、チェックしてみましょう。
「しゃがむ」とは
「しゃがむ」という動作は、欧米の人たちは苦手のようです。
日本人は和式トイレを使っていた時代が長いので、「しゃがむ」動作が簡単にできる人が多かったのですが、徐々にしゃがめない日本人も増えているようですね。
最近は、深夜のコンビニの前でしゃがんでいる若者も見かけなくなっていますし、「しゃがむ」という動作ができなくなる日本人が多くなる日も遠くないのかもしれません。
つまり「しゃがむ」とは、和式トイレを使う時のように、ひざを曲げて、お尻を下げることです。
足首が柔らかくないと、しゃがむのは難しいので、和式トイレを使っていた日本人は足首が柔らかかったのでしょうね。
「ががむ」とは
「かがむ」とは「屈む」と書きます。
文字の意味からもわかるように、体を前屈みにすることを「かがむ」と言います。
「かがむ」動作からお尻を下げると「しゃがむ」ことになるので、「かがむ」と「しゃがむ」は一連の動作と言ってもいいのではないでしょうか。
違いがわかるポイントとは
「しゃがむ」と「かがむ」の違いは、実際に自分の身体で試してみるとわかります。
しゃがんだ状態では、その場から動くことはとても難しいと思います。
ですが、かがんだ状態なら、歩くことは可能です。
つまり「しゃがむ」と「かがむ」の違いのポイントは、その状態から歩けるかどうかで判断するとわかりやすいのです。
「しゃがみ込む」と「かがみ込む」の違い
「しゃがむ」と「かがむ」という2つの言葉には、「しゃがみ込む」と「かがみ込む」という「~込む」という表現があります。
「しゃがみ込む」とは、しゃがんだ状態から動けないような様子のことです。
「かがみ込む」は、前屈みになってうずくまるような状態のことです。
「しゃがむ」と「かがむ」の違いでは、歩けるのは「かがむ」の方でしたが、「~込む」になると「かがみ込む」方が動くのがツラそうな印象を与えます。
「~込む」に変化するだけで、伝わる印象が変わるのが不思議ですね。
ちなみに「しゃがみ込む」は「へたり込む」や「座り込む」とも言います。
まとめ
「しゃがむ」と「かがむ」はわずかな違いですが、自分の身体で試してみると、違う点がよくわかりました。
そして、しばらく和式トイレを使っていないと、しゃがむ姿勢を長くするのはツラいことも・・・。
足首が固くなってしまったみたいなので、ストレッチしなくてはいけないと気付かされました。
みなさんも試してみてくださいね。