海外からの観光客が増えているので、観光地の宿泊施設は予約できないことがあるほどです。
宿泊施設が足りていないことが問題になっているので、民泊も増えているようです。
民泊はまだ新しいので、知らない人がいても不思議なことじゃありませんが、民宿とか旅館は昔からあります。
民宿と旅館は同じような宿泊できる施設ですが、もともとははっきりとした違いがあったそうです。
今では民宿も旅館もほとんど同じようなサービスなので、そもそもの違いが分からなくなっています。
民宿と旅館の違いについて調べてみました。
民宿とは
民宿とは、一般の人が生活している民家が宿屋をしていることです。
民泊の場合は、一般の住居を宿泊客に使用させるだけで、食事などのサービスはしませんが、民宿は食事を提供します。
民宿は、農業など本業のある家の一部で副業的に宿屋を営むことが多かったようです。
本業が暇な時期がある業種の人が、家族で宿泊客をもてなすことで副収入を得ることが民宿の始まりだったようです。
旅館やホテルのようなサービス料がなく、割安で宿泊できて、アットホームな雰囲気を体験できることが逆に海外からの観光客にウケています。
ちなみに旅館業法では、民宿はありません。
簡易宿所という扱いになります。
お風呂が一つしかなかったり、食事はその民家の家族と同じところで食べることもあります。
旅館とは
旅館は民宿のように本業のある人が副業として営むものではなく、宿泊客をもてなすことを本業としている宿泊施設のことです。
旅館は宿泊できる部屋が5つ以上あることが定められています。
さらにお風呂についても宿泊客で全室が埋まった場合でも入浴がスムーズにできることがルールとなっています。
トイレの数も部屋数と受け入れ数によって決まっています。
民宿との違いは、旅館業法で旅館と定義されて、そのルールに沿った施設を備えているのが旅館ということになります。
ホテルと旅館の違い違い
ホテルと旅館は、洋室の施設がホテルで、和室の施設が旅館という区別の仕方で考えている人が多いようです。
でも、和室か洋室かという建物や部屋の造りは関係ありません。
ホテルは客室が10部屋以上あること、旅館は5部屋以上あることと、客室の規模によってホテルか旅館に区別することができます。
洋室でも和室でも、それぞれのルールを満たしていればいいのです。
洋室と和室では、それぞれに最低限の床面積のルールがありますが、これはホテルも旅館も共通しています。
ホテルと旅館には、明確な違いを定めた基準があるのですが、外観や内装の雰囲気、また屋号だけで見分けるものではないのですね。
ホテルとペンションの違い
宿泊施設には、ホテル、旅館、民宿の他にペンションがあります。
ペンションは日本で言うところの民宿のことです。
家族経営で低料金、トイレや浴室が共用になることもあるのがペンションなので、まさに民宿と共通しています。
民宿と呼ばれる宿よりも、ペンションと呼んだ方がオシャレな感じがするので、若者に人気を得ました。
昭和50年代くらいからペンションブームとなり、若い人たちの旅行の宿泊の定番となったのです。
まとめ
民宿でも高級旅館並みのサービスや料理を提供することもあるので、民宿と旅館の違いは消えつつあるように感じますが、旅館業法という法律ではハッキリ区別されるので、宿泊する施設を探す時にはチェックしてみましょう。