夜の蝶なんて言うけど夜間に飛ぶのは蛾です!でもその違いは何なの?

ことばの雑学

夜にキレイなドレスで着飾って仕事をする女性のことを「夜の蝶」なんて表現することがあります。

でもほんとの虫の世界では、夜に蝶を見かけることはありませんよね。

夜になると光に集まってくるのはバタバタ飛んでいる蛾です。

蝶も蛾も虫が大の苦手な人から見れば、どちらも同じように恐怖の存在なのですが、一般的には蝶の方が美しくて、蛾は気持ち悪がられる存在ではないでしょうか。

ですが、その正しい見分け方はよくわからないので、蝶と蛾の違いを調べてみました。

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蝶も蛾も同じ種類の昆虫

蝶と蛾は見分けるのが難しいのも当たり前で、同じ種類の昆虫です。

鱗翅目(りんしもく)という種目になります。

日本語には蝶と蛾と分けていますので、同じ仲間だけど細かく分ければ違う昆虫というのはわかります。

英語でも蝶はButterfly、蛾はMothと分かれています。
蝶と蛾を違う種目で呼び分ける言語は多いのですが、同じ種目名で呼んでいる言語もあるようなので、同じ仲間の昆虫と考えればいいのです。

蝶と蛾の見分け方

同じ仲間とは言え、美しい昆虫の代表のように言われる蝶と蛾とでは扱いが全く違います。

見分け方は、昆虫を研究している専門家でも難しいと言われているので、素人では簡単に見分けられるわけもありませんが、一般的な見分け方は行動する時間と、動きを止めている時の様子がわかりやすいようです。

蝶は主に昼の間に行動するものが多く、蛾は夜に活動するものが多いというのが見分け方の一つです。

そしてもう一つは、飛んでいない時に羽を立てて閉じ気味にしているのが蝶が多く、羽を広げた状態で止まっているのは蛾に多いので、止まっている時の状態で見ると蝶と蛾を見分けられると思います。

ですが、蝶と蛾を完全に区別するのはとても難しいので、あくまでも一般的な見分け方です。

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蝶と蛾はどちらが多いのか

世界には、ちょっと想像できないほど大きな蝶や蛾もいるそうです。

昔の怪獣映画に巨大な蛾が登場して、モスラとして大人気だった時代もあるのですが、大人の両手の大きさくらいの蛾は存在しているそうです。

ちょっと恐ろしいですが、日本で現在のところ確認されている蝶の種類は250弱なのに対して、蛾の方は日本だけでも5500以上と比べものになりません。

種類の多さで比べると、蛾の圧勝でした。

まとめ

蝶と蛾を比べると、蝶の方が飛び方も優雅で見た目も美しいのですが、蛾の中にも美しい紋様の羽を持つ種類も沢山いるようです。

蛾は忌み嫌われるのは気の毒な気がしてきます。