「おとなしい」「気が小さい」「消極的」「臆病」と言われる人は、それが悪い意味だったとしても、言い返すこともしないのでしょうね。
褒め言葉として使う場合もあるのかも知れませんが、どちらかと言えばネガティブなイメージを受ける表現です。
「おとなしい人ね」というのは悪く言っているつもりはないとしても、受け取る側はそう思わないのではないでしょうか。
もしも批判や皮肉のつもりで言っているなら話は別ですが、悪気はないのに相手を傷つけるのは本意ではないですよね。
「おとなしい」「気が小さい」「消極的」「臆病」をポジティブに言い換える言葉を探してみましょう。
「おとなしい」
「おとなしい」とは、騒ぎ立てたり、逆らったりせずに、穏やかな様子を表す言葉です。
「大人しい」という文字からもわかるように、落ち着いた様子のことです。
人柄を「おとなしい」と言われるのは、悪い意味ではないと思いますが、気にする人もいます。
「おとなしい」というのが目立たない地味な人と言われているような気がして、気分を害されるかも知れません。
「おとなしい」という言葉は、「慎ましい」と言い換えると、物静かで品のある雰囲気が伝わります。
「慎ましい」とは、落ち着いていて、控えめな様子を表す言葉です。
他にも「遠慮深い」や「奥ゆかしい」という言葉が使えます。
「気が小さい」
「気が小さい」とは小心のことをです。
小さなことをクヨクヨ気にしたり、大したことじゃなくてもビクビクする様子を表します。
「気が小さい」と言われるのは、ほとんどの人がいい気分になりません。
相手との関係を考えるのなら、他の表現に言い換えた方が良いと思います。
「気が小さい」という言葉は、「謙虚」や「繊細」と言い換えれば、嫌な気持ちにさせないのではないでしょうか。
「消極的」
「消極的」は「積極的」に対義する言葉です。
前に出ることが苦手な人は「消極的だから・・」と言わることが多いでしょう。
批判する言葉ではないのですが、何となくネガティブイメージがあります。
積極的な態度に対して、消極的な態度は否定を意味することもあるからです。
相手の意見に対して、消極的な反応をするのは、ハッキリと否定できないだけだという考え方があるからです。
また人柄を表す時には、積極的な性格の人が陽、消極的な性格の人が陰という印象が強いからですよね。
「消極的」ではなく「控えめ」や「遠慮がち」と言い換えてみると、悪いイメージがなくなるのではないでしょうか。
「臆病」
「臆病」とは、とても警戒心が強くて、ちょっとしたことでも怖がる様子を表しています。
臆病者と言われれば、誰もがいい気持ちにはならないでしょう。
警戒心が強いのは、慎重な性格ということなので、悪いことばかりではないはずですが、褒め言葉として使うことはないでしょう。
「臆病」は「思慮深い」と言い換えると、相手を傷つけることもないと思います。
色々と注意深く考えて、慎重に行動する意味の「思慮深い」とは、短所ではなく長所として受け入れられるでしょう。
まとめ
いわゆるおとなしいタイプの人は、積極的なタイプの人に憧れることがあります。
自分の物静かで控えめな性格がコンプレックスだったりすると、「おとなしいわね」と言われてしまうと、いい気分にはなれないでしょう。
悪気はないのに、誤解されるのは損なので、日ごろからポジティブな言葉を使いたいですね。