一生懸命と一所懸命はどう違うの?正しい使い分け方とは!

ことばの意味

懸命という言葉に一生とか一所をつける言葉は一生懸命、一所懸命があります。

懸命とは、力を尽くして頑張ることを意味する言葉です。
字の通りだと、命がけで頑張ることです。

命がけの頑張りに、さらに一生とか一所をつけるのは、より頑張ることを強調する意味があるのでしょう。

普段は一生懸命と一所懸命、どちらを使っていますか?

意味の違いについて調べてみました。

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一所懸命とは

一所懸命は、昔の武士の間で使われた言葉です。

一所とは、その土地のことを意味しています。
武士が自分の領地を命をかけて守ることを、一所懸命というのがこの言葉の始まりです。

今も昔もそうですが、自分の土地というのはとても大切です。
とくに武士によっては、与えられた領地は命がけで守るものですから、その場所で頑張ること、その地位を守るために努力することを一所懸命と言います。

一生懸命とは

一生懸命は、一生かけて頑張ることですが、そのそも懸命は命がけで頑張ることです。

ということは、一生懸命は一生命がけということです。

よほど頑張ることを強調する時に使う言葉なのですが、今はそんなに重く考えずに比較的軽く使われます。

生きている限り命がけなんて、そうそうないことですから、字のままの意味として使うことなんてまずないでしょう。

本気で頑張る時に一生懸命を使うのが一般的です。

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どちらが先に有ったの?

今は一生懸命の方が使われることが多くなっていますが、もともとは一所懸命の方が先に有った言葉です。

音が似ているので、同じ意味として使っている人もいます。

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似通った言葉

一生懸命は、本気で頑張ることを伝える時に使う言葉として定番ですが、あまりにも一生懸命を軽く使うことが増えているので、その言葉の重さが伝わりにくくなっています。

ここ一番!!の時には、もっと本気度が伝わる言葉がないものか・・。

探してみましたよ。

「一心不乱」はそのことだけに集中している様子です。

「心血をそそぐ」は自分の持っている力のすべてをささげて物事に当たることです。

「全身全霊をそそぐ」は心も身体も、自分の持てる力のすべてを尽くして行うことです。

「万死一生」は死も覚悟するほどの気持ちで物事に立ち向かうことです。

「粉骨砕身」は骨身を削るほどの苦労をしても努力を惜しまないことです。

同じような意味の言葉の一部をまとめてみました。
一部だけですが、一生懸命よりも重みを感じる言葉が沢山あることに驚きませんか?

人を説得する時とか、使ってみたくなりました。

まとめ

一生懸命があまりにもカジュアルな感じで使う言葉になってしまったので、これからはもっと本気を見せる時には違う言い方をしてみようと思います。

一生懸命に代わる言葉をお探しの方は、参考にしていただけたなら嬉しいです。

では、これからも言葉の勉強を一生懸命頑張ります♪