「ちょっかい出さないで」とか「ちょっかいかけられた」など、歓迎しないことをされた時に使うのがちょっかいです。
嬉しいことではなく、思わず「ウザい」と言いたくなるようなことをされた時に「ちょっかい」という言葉を使う人が多いのではないでしょうか。
当たり前に使っている言葉ですが、「ちょっかい」の語源が猫だったって知っていますか?
猫と暮らしている方ならわかるかも知れませんが、猫に接していない人にはわからないことだと思います。
なぜ猫から「ちょっかい」という言葉が生まれたのか、解説しましょう。
ちょっかいとは
「ちょっかいを出す」とか「ちょっかいかける」など、意味がわからないまま使っている人はほとんどいないはずです。
ですが、念のために「ちょっかい」の意味を確認しておきましょう。
ちょっかいとは、
余計な手出しをしたり、要らぬ口を出すことです。
たとえば、数人で話し合っている時に、話がまとまりかけた時に、後から入ってきて余計な口出しをするようなことです。
相手をからかう時にも「ちょっかいかける」と言います。
相手が「余計なことしないで欲しい」と思うようなことに対して使われる言葉です。
好感を持たれる行為ではないので、「ちょっかい」という言葉で制された場合は、迷惑行為に等しいと思って控えるべきなのです。
ちょっかいかけてばかり・・・と言われるような人は、好感度は低いはずですね。
ちょっかいの語源
「ちょっかいを出す」の語源は、猫の動作が由来になっていると言われています。
猫は不審なものを見つけると、姿勢を低くして、その周りを警戒しながら動きます。
ニオイを嗅ぎながら安全なものか確認して、じっと観察する猫もいます。
そしてしばらくすると、前足でチョイチョイとしながら、不審物が危険なものか安全なものか確かめます。
そのチョイチョイとする動作が「ちょっかいを出す」の語源になったと言われています。
この猫の動作は、「意味のない行動」とされ、それが余計な手出しや口出しのこととして使われるようになったようです。
ただ、愛猫家から言わせてもらうと、猫の前足チョイチョイは、身を守るための行動です。
新しいものが家の中にあると、猫はすごく警戒して安全なものか確認します。
前足チョイチョイする段階までに時間をかけることもあります。
危険なものか確認する行動なので、それを「意味のない行動」とされるのは、猫には失礼な話ですけどね。
ただ、テーブルの上に置いてあるものを見ると、前足でチョイチョイとちょっかいを出して落とすのを繰り返している様子を見ると「ちょっかい」の語源になったのも、少し納得できますが・・。
まったく意味のない猫の仕草が語源だとは、うちの猫たちにはとても伝えられません。
ちょっかいの使い方
間違った使い方はされていませんが、一応使い方を例文で見てみましょう。
あれ?まだ資料できてないの?
もう少しだから。
よし、僕が手伝うから、早く終わらせて飲みに行こう!
いいの、最後まで自分でやらせて。
意地っ張りだなぁ
そっちこそ、集中してるんだからちょっかい出さないでよ。
このように、悪気はなくても、相手が喜ばないようなことに対して使います。
すごく悪質ではないけれど、歓迎されない行為というニュアンスですね。
まとめ
「ちょっかい」の語源が猫だったなんて、長年猫と暮らしてきても知らなかったので驚きました。
何気なく使っている言葉でも、語源は想像できないことが由来になっているのですね。
猫は昔から人間の近くで生きてきた動物なので、人々の暮らしの中に溶け込んで多くのことわざや慣用句に使われています。
しかし猫が語源になったのに、それを知られていない「ちょっかい」のような言葉は他にもあるのかも知れませんね。