【四月一日】という名字は何と読むの?どんな由来がある?

名前・地名・方言

四月一日は4月1日を漢数字で書いただけですが、「四月一日」という名字があるのですよ。

普通に読めば「シガツツイタチ」ですが、まさかそのままの読み方が名字になっているなんてことは・・。

はじめて四月一日という名前を知った時には、ほとんどの人が驚き、疑問を持つはずです。

四月一日という名字の読み方や由来について解説します。

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四月一日という名字は何と読む?

名前を見て、「四月一日 ○○」と書かれていたら、まず何と読むのか聞かなければ、すんなり読める人はごくわずかだと思います。

「四月一日」の名字は「わたぬき」と読みます。

どこをどう読んでも「わたぬき」にはなりませんから、完全なる当て字ですよね。

名字に「四月一日」とつけたのがいつから始まったのかははっきりわかっていません。

とても珍しい名字なので、日本全国でも数十人程度しかいないようです。

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四月一日が名字になった由来

四月一日をわたぬきと読む名字の由来は諸説あります。
もともとは綿貫から始まった名字だと言われているので、後々になって「四月一日」という字を当てたのだと言われています。

なぜ「四月一日」を名字としたのか、その由来は衣替えです。

季節によって着物を替えるのは、今も昔も同じですが、四月一日は綿入れの着物から綿を抜いて、袷の着物にする時期だからです。

袷の着物とは、表の生地と裏地の二枚袷になっている着物のことです。

今の時代は、秋から春にかけては袷の着物、初夏や初秋は裏地のない単衣の着物、夏は絽や紗、上布という薄く透ける生地の着物を着ます。

昔は暖房設備もありませんから、冬の間は綿入れの着物をかけ布団のように使ったりしていました。

「わたぬき」と読む名字は、綿貫、渡貫、綿引、綿抜、綿脱などがありますが、四月朔日や四月朔、四月、更衣など衣替えの時期を当てる字もあるのです。

綿貫という字から、綿を抜くという衣替えを想像させるから・・という由来は、当時の流行りだったのでしょうか。

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四月一日とエイプリルフール

四月一日(わたぬき)という名字の人は、自分の名前を初見で「わたぬき」と読んでもらえることはまずないと思いますが、エイプリルフールに初対面の人に名乗るのは苦労するでしょう。

エイプリルフールは、嘘をついても許される日として世界中に広まっています。
エイプリルフールの起源については、よくわかっていません。

日本でも随分前から定着していますよね。

もしも4月1日に初めて会う人と名刺交換して「四月一日○○」と書かれていたら、エイプリルフールのためにわざわざ名刺まで作ったのか?と思ってしまいそうです。
もちろん、まったく無関係ですが、四月一日さんはきっと毎年のように、エイプリルフールになるとザワザワするのではないかと想像してしまいます。

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まとめ

四月一日と書いてわたぬきと読むのは、相当めずらしいので読めないのも無理はありません。

とくに四月一日さんのように、読み方と関係ない字を当てている名字はまるでクイズのようで難しいですね。