【思うに別れて思わぬに添う】とはどんな意味ことわざなの?

ことわざ・慣用句

「思うに別れて思わぬに添う」ということわざを知っていますか?

このことわざには、深い意味があります。

男女の恋愛にかかわることなので、恋をしている人や、結婚を考えている人はチェックしておくと良いかも知れませんよ。

「思うに別れて思わぬに添う」の意味や使い方をご紹介します。

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「思うに別れて思わぬに添う」とは

「思うに別れて思わぬに添う」とは、

好きな人とは結婚できず、何とも思っていない相手と結婚することになる。男女の縁というのは不思議なもので、思うようにならない。

ということを表しています。

好きな人とは結婚しない方が幸せ?

「思うに別れて思わぬに添う」ということわざは、自由に結婚相手を選べない時代に生まれたのかも知れません。

ですが、今の時代になっても、好きな人と結婚するよりも、お見合いや紹介で知り合った人と結婚した方が上手くいくという話もあります。

または、自分が好きになった相手と結婚するよりも、自分を好きになってくれる人と結婚した方が幸せになれるというのもよく聞く話です。

つまり、結婚相手を選ぶ時には、ただ恋愛感情に流されるよりも、一生を共にする相手として相応しいかどうか冷静にチェックしないといけないと教えているのです。

たしかに、自分がすごく好きになった相手と結婚したのに、一緒に生活しているうちに徐々に熱が冷めてしまい嫌いになるとか、好きになった人だから言いなりになってしまうなど、気持ちのバランスが崩れやすいのかも知れません。

好きになった相手と結婚しなければ幸せになれないと思い込ませないためにも、このことわざの伝えようとしている意味はヒントになるのではないでしょうか。

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縁を結ぶのは神様たち

男女が結ばれて夫婦になるのは、好き同士とは限りません。

親が決めた相手とか、お見合いで知り合った相手と結婚したけれど、まったく好きではなかったという人もいますよね。

男女の縁は不思議なものですが、毎年11月になると出雲大社に日本中の神様が集合して、縁結びの会議をしていると言われています。

出会うはずのない二人が、何かに引き寄せられるように出会うのは、そういう力が働いているからだと考えられてきたのです。

「思うに別れて思わぬに添う」ということわざの通り、好きでもない人と結婚したとしても、結果的には幸せになれる夫婦も沢山います。

相性の良い二人を結び付けてくれる神様たちのパワーのおかげかも知れませんね。

ちなみに、旧暦の10月(今の10月下旬から12月初旬ごろ)は神無月といいます。

これは、日本中の神様が出雲大社に行ってしまうから神様がいなくなるからです。
逆に出雲では、その時期のことを神在月と言います。

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「思うに別れて思わぬに添う」の使い方

「思うに別れて思わぬに添う」の使い方を例文で見てみましょう。

ことだま
ことだま

従妹が結婚することになってね。

おめでたい。

ことだま
ことだま

海外ウェディングだから有給使うの。
休みの間、よろしくお願いします。

了解。
幸せのおすそ分けしてもらって!

ことだま
ことだま

それがさ、そんな幸せでもないみたいなのよ。

どういうこと?

ことだま
ことだま

従妹はすごく人見知りで、今まで彼氏もいなかったの。

ほう。

ことだま
ことだま

それを心配した親が結婚相談所に無理に入会させて、本人は渋々って感じでお見合いしたんだって。

うんうん。

ことだま
ことだま

それですごく気に入られて、グイグイ押されて結婚するって感じなの。

へえ。
でもいいじゃない。
その方が幸せになれるかもよ。

ことだま
ことだま

でもさ、従妹が内緒で教えてくれたんだけど、職場の先輩にずっと片思いしてるんだって。
告白する勇気もなかったらしい・・。

なるほどね。
ちょっと切ないけど「思うに別れて思わぬに添う」って言うことわざがあるように、好きな人と結ばれても、上手くいかないことが多いって言うから。

ことだま
ことだま

そんなことわざがあるんだ。
はじめて聞いたけど、たしかにそういうことってあるね。
好きになってくれる人と結婚した方が幸せになれそうだもん。

このような会話で使えます。

まとめ

「思うに別れて思わぬに添う」ということわざは、思うようにならない恋愛の切なさと、男女の縁の難しさがよくわかります。

時代が変わっても、男女の縁の複雑さは共通するのではないでしょうか。