粋という字には2つの読み方があります。
「粋」を(いき)と読むのか「粋」を(すい)と読むのか。
同じ漢字なのに読み方が違うのは、日本語には珍しくはないけれど、どうもこの「粋」は音読み訓読みのような違いではないようです。

粋を(すい)と読むことはないな

たしかに~
一般的には「粋」は(いき)と読み、(すい)とは読まないと思っているのですが、どうやらそうではなさそうなのです。
粋(いき)と粋(すい)それぞれの意味
粋(いき)とは
身に着けている衣類やその人のしぐさが気がきいて見える様子
粋(すい)とは
世間の裏面や人情の機微に通じていて、物分かりのいいこと(様子)
なんとなく重なるようで、少し違う。
粋(いき)と粋(すい)です。
江戸ことばと京ことば
粋(いき)と粋(すい)の違いを調べていくと、どうも江戸の言葉と京の言葉の違いが大きいのではないかとわかってきました。
粋(いき)の由来は「息」にあり、息を吐くこと、つまり余計なものをそぎ落とすマイナスの美学のようなものがあると考えられます。
粋(すい)の由来は「吸う」にあり、息を吸うようにあらゆることを吸収して身に着けていくことの美学があると考えられます。
対義語は同じ
粋(いき)と粋(すい)は意味が違うというよりも、使う地域が違うという意味合いが強いようです。
対義語はどちらも共通しています。
野暮、無粋
どちらも気がきかない、粋じゃない、人情の機微がわからない、空気が読めないなど。
粋(いき)の対義語が無粋(ぶすい)なので、粋(すい)もそこに重なってくることがわかりますね。
まとめ
同じ言葉でも文化の違う地域で読み方が分かれているのは面白いですね。
方言というわけじゃないので、他にもあるのか探してみたくなりました。
