眠っている間に夢を見ていても、ほとんどがその内容を忘れてしまいます。
それは浅い眠りの後の深い眠りで、夢の記憶が消えてしまうからです。
ですが、目が覚めてからも夢の内容をハッキリ思い出せることもあります。
そういう時は眠りが浅い状態が続いたまま目が覚めたということになりますね。
「夢は五臓の煩い」とは、夢を見る理由が病気と関係しているような印象を受けることわざです。
どのような意味なのか、どのように使うのか解説しましょう。
「夢は五臓の煩い」とは
「夢は五臓の煩い」とは
夢を見るのは、五臓の疲れが蓄積しているのが原因
という意味があります。
五臓とは、心臓、肝臓、脾臓、腎臓、肺臓のことです。
つまり、生命活動のカギになる臓器が疲労しているから、ぐっすりと熟睡できないため、眠りが浅くなってしまうから夢を見るのだということを伝えています。
たしかに、子供の頃は何時間でもぐっすり眠れたのに、年齢を重ねると、長い時間眠ることもできなくなります。
眠るためには体力も必要なので、五臓が疲れていては、長く眠ることすらできなくなってきます。
それに、脳は眠っている間しか休息できません。
浅い眠りの時は、脳は完全に休息していませんが、深い眠りに入ると、夢を見るような機能は休息します。
五臓に何か問題があると、脳の休息の必要な熟睡もできなくなるので、夢を見るような夜が続くのは身体が疲れているサインなので注意しなくてはいけないという教えが詰まったことわざなのですね。
「夢は五臓の煩い」に似ている言葉
「夢は五臓の煩い」と同じように使われるのが「夢は心の疲れ」です。
心の疲れというのは、ストレスの蓄積などで心のバランスを崩してしまうと自律神経を乱してしまいます。
自律神経は睡眠を左右するので、心の疲れによって眠りの質が低下することは予想できますね。
そして心が疲れている時は、悪い夢を見ることも多くなるので、目覚めの気分も良くないでしょう。
そのような負のスパイラルが続いてしまえば、メンタルを病むことだって考えられます。
夢が体や心の疲れを教えてくれるサインだと思って気をつけないといけませんよね。
「夢は五臓の煩い」の使い方
「夢は五臓の煩い」の使い方を例文で見てみましょう。
あれ?珍しいね。こんなに早く出勤するなんて。
今朝は変な夢を見て明け方に目が覚めてしまって、それから眠れなかったから早く家を出てきたの。
そうなんだ、変な夢ってどんな?
断片的にしか覚えていないんだけど、誰かに追われて逃げてるのは覚えてる
ちょっと怖いね。
それより、「夢は五臓の煩い」ってことわざがあるの知ってる?
ううん、知らない
夢を見るのは、五臓が疲れているからだという意味があるんだ
五臓って内臓のことだよね。
そうか、そう言われれば最近ちょっと体調も優れないし、疲れが溜まっているのかも知れない
ゆっくり休むことも必要だってことだよ
このような使い方ができます。
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まとめ
「夢は五臓の煩い」は、夢を見ることは心や体が疲れているのだから注意しなければいけないということなんですね。
大人になってからも、毎晩のように夢を見る人は、心と体を労わり、十分な休息をとるように心がけられればいいですよね。