【家内喧嘩は貧乏の種蒔き】とはどんな意味のことわざなの?

ことわざ・慣用句

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」ということわざは、家庭内でのいざこざを戒める意味があります。

具体的にどんな意味があり、どのような使い方をするのか解説しましょう。

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「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」とは

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」とは、

家庭内の不和は、貧乏になる原因を作ってしまう。

という意味があります。

例えば夫婦仲が悪くなると、夫は外で酒を飲んだり、浮気をして女に貢いでしまったりして、余計なお金を使います。

妻の方は、家計のやりくりに必死になるのがバカバカしくなり、つつましく生活しようとする気を失います。

夫婦仲が良ければ散財しないのに、仲が悪くなったことが原因でお金を失ってしまうので貧乏の種蒔きと言うのでしょう。

ですが、どれほど夫婦仲が良くても、お金がないことが原因で夫婦仲が悪くなるケースの方が多いのではないでしょうか。

つまり、お金があれば夫婦仲は良いままで円満に暮らせるのに、貧乏だから夫婦仲が悪くなり、さらに貧乏に拍車がかかってしまうわけです。

いずれにしても、お金が無いのは家庭の中の不和の原因になるのでしょうね。

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」と似たことわざ

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」と同じ意味のことわざは他にもあります。

「夫婦喧嘩は貧乏の種蒔き」は、ほぼ同じ意味ですね。

もう1つ「家内の不和は貧乏神の定宿」ということわざもあります。
貧乏神は、落語などによく登場する神様です。
貧乏神に居座られると、どんなに一生懸命働いても、裕福にはなれないという厄介な神様です。

家庭内の不和があると、そこは貧乏神にとって居心地の良い場所になるので、住み着いてしまうので気をつけなければいけないということわざです。

ただし、一説には幸福や富を運んでくれる福の神は、貧乏神と一心同体なので、自分の心がけ次第で裕福にも貧乏にもなると言われています。

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「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」の使い方

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」の使い方を例文で見てみましょう。

ちょっとまた夫婦喧嘩してるの?

だって、お父さんがまた約束破ったのよ!

うるさいな。
約束って、お前が勝手に決めただけだろ!

もういい加減にしてよ。
「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」って言うでしょ。
夫婦喧嘩ばかりしていても良いことなんてないよ!

だからうちは貧乏なのね

なんだその言い方は!

はぁ・・。

使える場面としては、このような夫婦喧嘩の仲裁などです。
でも、その場で使ってもあまり効果はないかも知れませんが。

まとめ

「家内喧嘩は貧乏の種蒔き」ということわざは、夫婦仲が良くて、地道に努力して夫婦が力を合わせれば、立派に出世できるという夢のある時代に生まれたことわざです。

今のような時代に通用するのか少し疑問はありますが、夫婦仲が悪いよりも夫婦円満の方が良いのはたしかですよね。