【上見ぬ鷲】ということわざはどんな意味があるの?

ことわざ・慣用句

「上見ぬ鷲」ということわざの意味を知っていますか?

鷲(わし)と言えば鷹(たか)と並んで強い鳥として知られています。
そんな鷲のイメージから生まれたことわざです。

どんな意味があるのか、どういう使い方をするのか「上見ぬ鷲」について解説しましょう。

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「上見ぬ鷲」とは

「上見ぬ鷲」とは、

何も恐れるものがない者は、思うままに振舞うことができる。

という意味です。

鷲は鳥類の中でも最強クラスなので、空を飛びまわっている時も上からの攻撃を恐れる必要はありません。

上から狙われるのではないかとビクビクして空を見上げるようなことがないので、何も恐れずに自由気ままな態度で振舞う人の様子を「上見ぬ鷲」と言います。

強い者に対しての憧れの気持ちで使うことわざではなく、どちらかというと権力に乗じて身勝手なことをして周囲を困らせるような人を批判する時の皮肉として使います。

鷲(わし)と鷹(たか)はどちらが強い?

「上見ぬ鷲」ということわざの意味を知ると、鷲よりも強い鳥はいないのか?という疑問が湧いてきました。

鷲と同じく強い鳥として有名な鷹がいますが、鷲と鷹とではどちらが強いのでしょうか。

調べてみると、鷲はタカ目タカ科に分類されることがわかりました。

つまり、鷲は大きく分けると鷹の種類に入るので、同じ仲間ということになります。

では、鷲と鷹は何が違うのか・・。
わかりやすい違いは大きさです。

鷲の方が大きい種類が多く、鷹の方が小さい種類が多いのです。

鷹匠は、鷹を操りますが、身体が小さくて小回りが利き、動きが早い鷹の特徴を生かしているのです。

鷲と鷹とでは同じ仲間なので戦うこともないので、どちらが強いのかはわかりません。

ただ、大きさという点だけで見ると、鷲の方が大きい種類が多いので、ひと際強そうに見えるのではないでしょうか。

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「上見ぬ鷲」の使い方

「上見ぬ鷲」の使い方を例文を使ってみてみましょう。

こと子
こと子

ちょっとA子先輩ってひどくない?

はてな
はてな

なに、どうしたのよ。

こと子
こと子

忘年会の幹事を指名されたじゃない

はてな
はてな

うん、頑張ったと思うよ

こと子
こと子

私は幹事なんてやるタイプじゃないけど、一生懸命考えてやったのよ

はてな
はてな

うん、わかってるって

こと子
こと子

それなのに、A子先輩は気に入らなかったらしくて、さっきの会議の前にみんなの前でひどいこと言われたの

はてな
はてな

何て言われたの?

こと子
こと子

「昨年の忘年会は不評でした。たかが忘年会なんて甘く考えないで欲しい。店選びのセンスも仕事に無関係とは言えないですから」って。

はてな
はてな

そんなこと言うなら、自分で幹事すればいいのにね。気にすることないよ。あの人は部長のお気に入りだから何しても許されると思ってるの。「上見ぬ鷲」って感じの態度だからみんな内心では嫌ってるんだよ

こと子
こと子

かも知れないけど、ショック

はてな
はてな

そのうちA子さんも痛い目に遭うよ、そんな態度じゃ敵も多いしね

このような場面で使います。

まとめ

「上見ぬ鷲」とは、大空を優然と飛ぶ鷲をイメージすると、褒め言葉のように感じてしまいます。

ですが、権力を振りかざす自分勝手な態度の人を批判する意味なので、間違えないようにしましょう。