サバを読むとはどんな由来から生まれた言葉なの?

ことわざ・慣用句

年齢をごまかしたりすることを「サバを読む」と言いますよね。

芸能人などは、デビュー当時に年齢をごまかしていて何年も経ってから「じつはホントに年齢は・・」と告白することがあります。

かなり大きくサバを読んでいると、一度のカミングアウトではホントのことが言えずに回数を分けて小出しにしてホントの年齢を告白する人もいましたね。

でも、なぜ年齢などをごまかすことを「サバを読む」というのでしょうか。

その由来を調べてみました。

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サバを読むの由来とは

サバを読むという表現の「サバ」とは魚の鯖のことでした。

鯖と言えば青魚の種類の中でもイワシやサンマに並ぶ人気の大衆魚です。

では、なぜ年齢や数をごまかす時の「サバを読む」という慣用句に魚の鯖が使われるようになったのでしょうか。

その由来を調べてみると、魚の鯖はとても傷みやすいので、鯖の扱いは時間勝負なんですね。

刻々と傷んでしまう鯖なので、表面は新鮮に見えても傷み始めてしまうので、「鯖の生き腐れ」という慣用句もあるほどです。

鯖の内臓が傷みやすいことは魚を扱う人たちの中では広く知られていることだったので、鯖を扱う時には急いで数を数えます。

急いでいるので、数が多少違ってしまっても仕方ないので、あえて数をごまかすこともあったようです。

そこから数をごまかすことを「サバを読む」と言うようになったそうです。

年齢をごまかす時にサバを読むのは、傷みやすい鯖と関係しているなんて、ちょっと皮肉っぽいですよね・・。

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鯖は新鮮でも要注意

「サバを読む」という慣用句まで生まれるほど鯖は傷みやすいのが特徴です。

ですから、鯖を新鮮な状態で刺身などで食べることは少なかったのですが、最近は冷蔵や冷凍技術が進歩しているので、鯖の刺身などを扱う飲食店も増えています。

鯖を新鮮な状態で食べられるのは嬉しいことですが、鯖の内臓にはアニサキスという寄生虫がいることが多いのです。

アニサキスは鯖以外にも色んな魚類に寄生していますが、内臓にいるのですが、魚が死んでしまうと内臓から出てくるので、刺身で食べる部位に出てくることがあるのです。

鯖を刺身で食べる時には、アニサキスの存在をよく確認して調理しているはずなのですが、目視で確認できないと知らずに食べてしまうことがあります。

アニサキスが体内に入ると、胃の中でアニサキスが胃壁に噛みついて炎症を起こすので激痛を起こします。

数年前からアニサキスによる激痛に苦しむ人が増えているのも、皮肉なことに新鮮な状態で鯖などを食べられるようになったからです。

カチンカチンになるまで3日間冷凍したり、加熱調理すればアニサキスは死んでしまうので問題ないのですが、生の鯖を食べる時には注意しないといけませんね。

鯖以外にもアニサキスが寄生している確率が高いのがイカです。

イカは白いアニサキスを見つけにくいので、細かく包丁を入れることでアニサキスを切断すると安全です。

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まとめ

サバを読むから鯖についている寄生虫アニサキスのことにズレてしまいましたが、鯖は新鮮でも時間が経っても扱いが難しい魚であることはわかっていただけたのではないでしょうか。

大衆魚として庶民の食卓に並ぶことの多い鯖がどんな魚なのか、「サバを読む」という言葉で少しわかったのではないでしょうか。

鮮度を保つのが難しいですから、生で食べることが貴重です。
しかし気を付けないと、激痛に襲われる危険もあるので気を付けてくださいね。