【金の棒にもすがってみよ】とはどんな意味?どんな時に使うの?

ことわざ・慣用句

「金の棒にもすがってみよ」という言葉を知っていますか?

金の棒は「かねのぼう」と読みます。

お金のことに関する教訓なのか、それとも違う意味があるのでしょうか。

ことわざや慣用句には、お金のかかわることが数多くありますから、「金の棒にもすがってみよ」もお金に関する意味があるのかも知れません。

どのような意味なのか、またどんな場面で使うのか一緒にチェックしていきましょう。

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「金の棒にもすがってみよ」の意味とは

「金の棒にもすがってみよ」という言葉には、

一見すると不可能に思えることも、一度は試してみるとよい。

という意味があります。

なぜ金の棒にすがることが、不可能に見えることでも一度は試すべきだという意味になるのか、さっぱりわかりません。

お金のこととは全く関係のない意味ですし、由来も想像できません。

「金の棒でもすがってみよ」の言葉の由来を調べてみることにします。

「金の棒でもすがってみよ」の由来

「金の棒でもすがってみよ」は、金属製の棒に対して人がどのように感じるのかが由来のヒントです。

金の棒というと、まぶしく光り輝く金色の延べ棒を想像するかも知れませんが、この場合の金の棒は金属で作られた棒のことです。

金属製の棒は、無機質で冷たいものに見えます。

それを人にたとえているのです。

自分がとても困っている時に、誰かに助けて欲しいと思って周りを見渡すと、一見して情けもない冷たそうな人しかいなかったとします。

助けを求める前から「冷たそうな人だから頼んでも無理だろう」と思い込んでしまうのではなく、試しに頼んでみるべきだという教えなのです。

人は見た目では判断できないので、冷たそうに見える人でも、意外と心は温かくて、救いの手を差し伸べてくれるかも知れません。

ダメだと思い込んでしまうよりも、ダメで元々だと思って試してみた方がよいということなんですね。

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「金の棒でもすがってみよ」の使い方

「金の棒でもすがってみよ」の使い方を例文で見てみましょう。

どのような場面で使えるのか、参考にしてください。

こと子
こと子

もうダメだ、絶対に期限までに間に合わない!

昨日急に頼まれた資料のこと?

こと子
こと子

うん、私の担当じゃないのに押し付けるんだもん

手伝ってあげたいけど、私もギリギリの仕事があるからな・・

こと子
こと子

諦めて叱られる覚悟するわ

A先輩に手伝ってくれるように頼んでみたら?
あの先輩、資料作成がすごく上手いでしょ

こと子
こと子

でも、A先輩って人の仕事を手伝うようなタイプじゃないでしょ

そんなの頼んでみなきゃわかんないよ

こと子
こと子

う~ん、ちょっと怖いよ

そんなこと言ってる場合じゃないでしょ
「金の棒にもすがってみよ」ってことよ

こと子
こと子

わかった、頼んでみる

このような場面は社会人になるとあると思います。

とても冷たくて厳しそうに見える人には、気安く物事を頼みにくいものですが、頼む前から思い込んでしまうよりも、試してみたほうがよいですよね。

もしかすると、この例文に出てくるA先輩は、とてもやさしい人なのかも知れません。

このような場面で使える言葉として、おぼえておきましょう。

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「金の棒でもすがってみよ」の類義語

「金の棒でもすがってみよ」の意味と似ている言葉には「物は相談」があります。

「物は相談なんだけど」など、よく聞きますよね。

「物は相談」は、困っている時に一人で抱え込んで悩むよりも、人に相談した方がよいという意味です。

相談する前から、助けてもらえないと思い込むのではなく、まずは相談してみると意外と良い結果になることがあるからでしょう。

「金の棒でもすがってみよ」の対義語

人にすがるという意味では、「杖にすがるとも人にすがるな」という言葉があります。

自分が困っている時に簡単に人に助けを求めるべきではないという戒めの意味があります。

すぐに人をあてにするのはたしかに良くないことですが、一人の力では限りがあります。

どうしようもない時には、人に助けを求めるのも悪くないのでは・・。

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まとめ

「金の棒でもすがってみよ」という言葉は、人に頼ることに限った意味ではありません。

不可能だと思い込んでしまうよりも、一度は試してからでも遅くないということです。

どんなことも、やってみなくちゃわからないですよね。