子供よりも孫の方が可愛いというのは、祖父母にならないとわからない気持ちでしょう。
子供よりも可愛いのは間違いないみたいだね
どうしてなんだろうね、自分が産んだわけでもないのに
無責任に甘やかせるからかな
理屈じゃなく、とにかく可愛くてたまらん!ってことだ
そんな孫への愛情を表すことわざは数多くあります。
孫飼わんより犬の子飼えということわざも、孫への愛情に対する何かを伝えるためのことわざです。
孫飼わんより犬の子飼えの意味とは
孫飼わんより犬の子飼えということわざは、孫をいくら可愛がっても、孫が老後の面倒を見てくれるとは期待できない。
それに、孫が立派な大人になる頃には、自分は生きていないかも知れない。
だとしたら、孫を溺愛するよりも、犬の子を育てた方がマシだということを伝えることわざです。
犬は昔から三日面倒を見ると、生涯その恩を忘れることがないと言われています。
孫をいくら可愛がっても、その愛情を返してくれるとは限らないのだから、その愛情の見返りを期待しない方が良いという意味なのです。
少子化で孫への愛情が激化
孫飼わんより犬の子飼えということわざの意味を聞いて、なるほど・・と納得できたとしても、孫への愛情を抑えることは難しいでしょうね。
とくに今の時代は少子化、晩婚化、高齢化となり、一人の孫に高齢の祖父母の愛情が集中することも珍しくありません。
昔のように長生きできる人が少なかった頃とは違い、平均寿命は延びる一方です。
孫が大人になるまで、祖父母が健在というのは、ごく当たり前のことになっているので、ことわざの伝えたいことの意味が半減しているのかも知れません。
あまり使われなくなっているのも、そんな背景があるのではないでしょうか。
孫への愛情が非課税に
現在の70代以上の高齢者の子供は、兄弟姉妹が3人以上の割合が低い世代になっています。
一人っ子も珍しくなくなってきた時代の子ですから、晩婚化で結婚が遅くなると、待ちに待った孫の誕生に惜しみない愛情を注ぐ気持ちもわかります。
そんな孫の教育資金を祖父母が出した場合は、贈与税が非課税になる措置があるのですよ。
親子の間でも、一年間に110万円を超えるお金の受け取りには贈与税がかかります。
しかし孫への教育資金としてなら、1500万円まで非課税になるという特例措置なんです。
教育資金専用の口座を孫か子供の名義で開設して、その口座に入れることが非課税の対象になる条件です。
今の時代は、一生懸命に働いていても、平均以上の生活を送れる人は一握りになってきました。
そんな格差社会の中で、一番お金を持っていると言われる高齢者が、可愛い孫のために有意義にお金を使うためには、この非課税制度は良いことなのかも知れません。
進学するために、奨学金という名の借金を背負い、社会人になってから生活苦が続き、結婚する気になれない若者が増えています。
孫への愛情を注ぎたくても、贈与税が発生するから・・なんて心配をしている人には、嬉しい制度でしょうね。
まとめ
孫飼わんより犬の子飼えということわざは、孫を可愛がり過ぎるな!という戒めという意味と勘違いしないようにしましょう。
孫を可愛がるのは良いけれど、見返りを求めるような愛情ではダメだと伝えたいのだと思います。