汚く稼いで清く暮らせということわざの意味をご存知でしょうか。
なんだろう。汚く稼ぐっていうのは怪しい感じもする
悪いことをしてお金を稼ぐとしたら、清く暮らすってのも妙な話だよね
そうですよね。
どういうことなのか、汚く稼いで清く暮らせということわざの意味を説明しましょう。
汚く稼いで清く暮らせとは
汚く稼いで清く暮らせということわざは、「社会的には低い地位に見られるような職業でも、そんな世間の評判なんか気にせずにしっかり働き、清い心を持って暮らしていきなさい」という意味があります。
世の中から低いレベルとして扱われる仕事というのがどんな職業に当たるのかわかりませんが、職業差別する人が存在するのは間違いありません。
江戸時代には、クズを集める仕事や、猫のノミをとる仕事など、実に様々な職業がありました。
汚い仕事というのは、人があまりやりたがらない仕事や汚れる仕事のことだったのです。
現代のように職業に対する平等意識が低かった時代に生まれたことわざです。
でも、一般的にレベルが高いとされる職業に就いている人でも、私生活でだらしない暮らしをしている人も沢山います。
例えばエリート官僚でも、私生活では女性やお金にだらしない人間は山ほどいます。
時代劇で高い地位のお代官様が汚職にまみれているなんてのはよくあるパターンです。
世間からどんな目で見られようとも、世の中に必要だからこそ職業として成り立つのですから、胸を張ってもいいのですよね。
そして人に迷惑をかけず、人を傷つけるような行いをせずに暮らしていれば良いということを教えていることわざです。
汚く稼いで清く暮らせのもう1つの意味
汚く稼いで清く暮らせということわざの「汚く稼いで」という部分が本来のことわざの意味を伝えにくい表現なので、本来とは少し違う意味としても使われるようになりました。
汚く稼ぐというのが、あくどい手を使ってお金を稼ぐという意味になっています。
あくどい方法で稼いだお金は、大切に貯金したりするのではなく、大盤振る舞いしてパッとキレイに使った方が良いという意味としても使われるようになっています。
あくどい方法に当てはまるのか微妙ですが、競馬や競輪など賭け事で儲けたお金は周りの人に派手に振舞った方が良いと言われるのと同じようなことでしょう。
まとめ
汚く稼いで清く暮らせとは、人から羨ましがられたり、憧れられる仕事をしていなくても、心清らかに暮らしていれば良いということです。
世の中で働く人たちの大半は、自分の希望している職業に就いているわけじゃないので、納得できないまま働いている人も多いでしょう。
でも、どんな仕事をしていても、それで投げやりになって生活が乱れてしまってはダメなので、どんな仕事でも精一杯やりましょう。