「高を括る」とか「高が知れる」というのはよく使う表現です。
何となく意味は理解しているつもりですが、「高」というのはどういう意味なのかと聞かれるとハッキリ答えることができますか?
今回は、「高を括る」とか「高が知れる」の「高」について解説します。
「高」とは
「高を括る」とか「高が知れる」の「高」とは、量のことを意味しています。
例えば大名の領地の「○万石」などと言いますが、石高を数で表したものです。
量を表す「高」から、程度や限度などを意味するようになったのです。
「高を括る」とは
「高を括る」とは、
大したことはないと見くびること。
安易に物事に対してその程度だろうと予測すること。
という意味です。
「高=程度」を「括る=ひとまとめにする」ということなので、バラバラのものでもひとまとめにすれば大したことはないと予測する時に使う表現です。
良い意味ではなく、見下したり、見くびったりする言葉なので、使い方を間違えると失礼になるので気をつけましょう。
「高が知れる」とは
「高が知れる」とは
大したことにはならない。
ある程度の予測ができている。
という意味です。
何か物事を準備したり、これから起こることを予測したりする時に、まったく予測不能なことではなく、どの程度なのかわかっているという意味で使うことが多いです。
また、他と比較してそれ以上のことにはならないという時にも使われます。
使い方
それぞれの使い方の例文を見てみましょう。
「高を括る」の使い方

今年の新入社員はあんまり大したことなさそうだね

そんなこと言って高を括っているとあっという間に追い越されるよ

でも、いかにもゆとり世代って感じでバリバリ仕事しそうな子はいないように見えるけどな

見た目で判断しない方がいいよ
ゆとり世代は発想力があるから、伸びるとグングン行くんだから

そうだね、気を引き締めよっと
「高が知れる」の使い方

同期のAさん、もう10年以上自宅で親の介護しているそうだよ

まあ、仕事しながら大変ね

全然知らなかったよ
うちの親が1ヶ月くらい入院していた時に病院通いするのが大変だって思ったけど、そんなの高が知れてるな

10年も自宅で介護しているなんて、家族みんなが協力しないと仕事と両立できないわよね

少しくらいの病院通いで愚痴ってた自分が恥ずかしいよ
まとめ
「高を括る」とか「高が知れる」など、日常的によく使いますが、どちらも似たような意味なので、正しく使い分けられるようにしたいですね。