「小じゃれた感じだよね。」
もしもそう言われたとしたら、あなたは嬉しいですか?
それとも嫌な気分になりますか?
私は嬉しいと思ってしまいます。
その理由は、私自身が「小じゃれた」という表現をするのは、褒める意味で使っているからです。
ですが、小じゃれたという言葉は、小戯れたと書く意味があるそうです。
小洒落ただと思って使っていたのですが、言葉にするとどちらなのかわかりません。
小じゃれたという言葉の本当の意味を調べてみました。
小戯れたの意味とは
小じゃれたの本来の意味は、「くだらないこと」とか「ふざけたこと」です。
「戯れる」には「たわむれ」と読む意味と、「じゃれる」と読む意味があります。
たわむれるというのは、軽い気持ちでやってしまういたずらなどに使います。
じゃれるのは、人をからかったり、意味なく絡んだりするような時に使います。
小じゃれたという意味が小戯れたと書く場合は、「ふざけている」とか「くだらない」ことを表しているのです。
小洒落たの意味とは
小じゃれたという表現をする時に「小洒落た」と書く場合は、小戯れたとは全く違う意味になります。
小洒落たという言葉は、もともとは存在しなかったのですが、ちょっとお洒落なことを表現するのに丁度良い言葉として定着しています。
今はほとんどの人が「小洒落た」という文字で書かれる意味で使っていると思いますが、もともとは全く違う意味だったのですね。
正しい使い方
小戯れたと小洒落たでは、まったく別の意味なのですが、口に出しただけでは同じ読みなので区別できません。
もしも「さりげなくオシャレで素敵だ」という意味で使ったとしても、それを言われた側が「小じゃれた?くだらないってこと?」と違う意味で受け取られたら大問題になってしまいます。
このように、同じ読み方でも意味が全く違う言葉が多いのが日本語のややこしいところです。
一般的には「小洒落た」という意味で使っている人が多いとは思いますが、間違いで人間関係のトラブルの原因にでもなったら大変です。
そのようなことが起こらないように、前後に区別しやすい言葉をつけるようにするといいですね。
「まったく、小戯れたことばかり言ってないで」
「わざとらしくなく小洒落た感じが素敵ですね」
同じ「小じゃれた」でも違いがわかる使い方の一例でした。
誤解を生まないように気をつけましょう。
まとめ
小じゃれているというのは、日常的に使っている言葉なので、もしも日本語に精通している人に対して使っていたとしたら、変な誤解を生んでもおかしくない場面があったと思います。
何も問題にならなくて良かったですが、同じ読み方なのにかけ離れた意味の言葉が存在するなんて、知らないと怖いですね。