そろそろ潮時だな・・って色んなシーンで使われているような気がします。
恋愛ドラマなどで、愛情が冷めてきた男女の別れ話の時に「そろそろ潮時なのかもね、私たち」なんて聞いたことあるような。
潮時の使い方はそんな感じでいいのでしょうか?
じつは間違って使っていることが多いので、現在では間違った使い方の方でもOKになっているようですね。
ほんとは潮時とはどんな意味なのでしょうか。
潮時とは
潮時とは、海の潮の満ち引きのことです。
海面は潮汐という現象が起きて、満潮時と干潮時では海面の高さが大きく変わります。
これは月と太陽の引力が引き起こすことで、今でもカレンダーなどに潮汐が記されていることもあります。
潮時とは、満潮や干潮の時刻のことです。
海の仕事をする人や、海の行事などにはとても重要な潮時は、現在のように時刻を正確に見ることができない時代には物事を始める、終えるといった区切りになるものでした。
そのことから、潮時というのは何か行う時や終える時に適した潮汐の時刻であることを示しています。
潮時イコール終わりは間違い
潮時が何か終わる時を示す言葉だと勘違いして使っている割合は、4割くらいだということですが、実際にはもっと多いような気がします。
これはやはりドラマや映画などで潮時という言葉の使われ方が、何か終わる時がほとんどだからではないでしょうか。
映像で残すので、台詞として何か終わる時に「そろそろ潮時だな」なんて使われることが多ければ、そのようにすり込まれてしまうのも仕方ないのかも知れませんね。
潮時が関係すること
潮の満ち引きが新聞にも載っていますから、潮干狩りをする時などにチェックする人はいます。
潮の満ち引きは太陽と月の引力の影響なので、月の満ち欠けが潮時と関係するわけです。
潮干狩りには確かに潮汐のチェックは必要ですが、出産する時にも潮時が影響すると言われています。
満月の翌日に出産する人が多いとか、満潮時と干潮時に子供が生まれるなど、様々な説があります。
月の満ち欠けの周期と、女性の排卵の周期がほぼ同じということから、女性の身体は太陽と月の引力と無関係ではないのでしょう。
出産のタイミングに関しては、助産師や産婦人科医なども経験で参考にしている人が実際にいます。
科学的な根拠や研究結果があるわけじゃなくても、多くの経験がある人が感じている自然のリズムがあるものなのでしょう。
ウミガメが砂浜に産卵に来るのも潮時があるというので、生命の誕生には潮時が関係しているのはホントなのかも知れませんね。
まとめ
潮時は何か始める時、終わる時でも使える言葉です。
そのタイミングとして適しているという意味なので、終わりだけに限定して使うのではなく、もっと広く使っていきましょう。