料理をしている時に「煮詰まって味が濃くなっちゃった」というのとは違い、煮詰まるという言葉を慣用句として使うことはあるでしょう。
ですが、煮詰まるという言葉の使い方を間違っている人が多く、正しい意味で使える人の方が割合が少ないそうです。
お恥ずかしいことですが、私もその一人で、煮詰まる~と日常的に間違って使っていたことを知りました。
あなたはどうでしょうか?
煮詰まるという言葉の使い方についてご紹介します。
煮詰まるの正しい意味
煮詰まるというのは、議論の段階で色んな意見が出尽くして、そろそろ最終的な結論を出す段階に近づいていることを現しています。
色んな意見が出て、それについてみんなで議論して、結論を導き出そうとして、絞り込んでいく最終段階なので、料理などで最後に煮汁が少なくなって煮詰めていく状態として表したのです。
たしかに大人数で議論していると、最初はみんなの意見がどんどん出てきます。
その意見の中から、徐々にふるいにかけるようにして結論を出すために話し合います。
最後の段階に近くなることを議論が煮詰まってくると言い換えるなんて間違えてしまう人がいるのも納得です。
そもそも誰が言い出したのかわかりませんが、ややこしい言い回しですよね。
煮詰まるの使い方よくある間違い
間違えて使っている人が多い煮詰まるという表現ですが、私はよく使っていました。
例えば、休みの日に出かける予定もなくてずっと家にこもっていると煮詰まる~とか。
いい考えが思いつかなくて、解決策が思いつかなくて煮詰まる~とか。
間違って使っている人が多いそうですが、こんな間違いじゃないでしょうか?
煮詰まると勘違いする言葉とは
煮詰まるという表現を間違って使う人が多くなったのは、行き詰まるという表現と煮詰まるを勘違いして使うようになったからです。
たしかに煮詰まると行き詰まるは同じ「詰まる」という言葉が使われるので、勘違いしやすいのでしょう。
煮詰まるは、解決や結論までの最終段階に近くなっているということ。
行き詰まるは、議論を尽くしても解決策が見つからずに前に進めない状態で止まってしまうこと。
同じシーンで考えると違いがわかるようになります。
会社などで会議をしている時を想像してみましょう。
みんなの議論の末に、意見がまとまりつつあり、最後の結論を出す寸前で「議論も煮詰まってきたので、最終的な結論を出したいと思います。」と使うのが正解です。
途中で議論が止まってしまい、誰からも解決に結びつくような意見が出なくなってしまい、会議が止まった状態で「議論が行き詰まってしまったので、来週もう一度話し合いましょう。」と使うのが正解です。
まとめ
煮詰まるという表現は、会社などでもよく使うでしょう。
間違ったまま使っていても、気が付かないほど正しい意味を知らない人が増えているようですが、正しい使い方をするように気をつけたいですね。