「かかりつけ」といえば、医者、病院、医院、クリニックと呼ばれる医療機関のことを指しますよね。
最近は調剤薬局は院外にあることが多いため、かかりつけ薬局と呼ばれる薬局もありますが、基本的にはかかりつけの医師や病院のことを指すのではないでしょうか。
「かかりつけ」はなぜ医者や病院に限られるのか、ちょっと不思議に思いませんか?
考えたことなかった
不思議でもないけど・・
そうね
当たり前だと思ってるから
たしかに当たり前のことなので、何も不思議に思わないかも知れません。
でもせっかくなので、ちょっと調べてみましょうよ。
「かかりつけ」の意味とは
「かかりつけ」の意味を調べてみました。
かかりつけ
新明解国語辞典
掛かり付けとは、いつもそこの医師の診察・治療を受けること
このように書かれています。
わかってるよ
思った通りだよね
まあそうですよね。
医者の診察を受けることや治療を受けることを「医者に掛かる」と言います。
それが「かかりつけ医」になったわけですね。
「かかりつけ」の誤用
「かかりつけ」は医者や病院に限っていますが、間違いやすい使い方の例をあげてみます。
今日のランチは
かかりつけの中華の店にしよう
それを言うなら
「行きつけ」ね
「行きつけ」とは、馴染みの店、常連として通っている店などのことです。
「かかりつけ」と近いと言えば近いのですが、類義する表現ではないのです。
「かかりつけ」はいつもかかっている病院や医者のことに限られるので、類義後でも言い換えでもなく誤用になるわけですね。
なるほど・・
かかりつけ医の定義とは
この頃、よく見聞きするのが「かかりつけ医」という言葉です。
そもそも「かかりつけ医」とは誰もが決めているのでしょうか。
いつのまに「かかりつけ医」が当たり前になったのかわかりませんが、内科、外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科などなど・・・。
それぞれのかかりつけ医が必要だとすれば、ちょっと難しいですよね。
「かかりつけ医」の定義を調べてみると、厚生労働省のHPにこのような文言を見つけました。
「かかりつけ医」とは、健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な知識を有する医師。
厚生労働省
この定義から考えると、近所の開業医に数回かかっただけではかかりつけ医とは言えないのだろうと思います。
ただ、町の開業医で診察を受けて大きな病院へ紹介されることはかかりつけじゃなくても可能なので、かかりつけ医の有無がどのようなメリットがあるのか今一つわかりにくいな・・と思うのでした。
かかりつけ医のメリットについては、こちらでチェックできますので、興味のある方はどうぞ。
まとめ
「かかりつけ」は「行きつけ」とは違い、いつも診察や治療を受けている医者や病院のことに限って使うのですが、かかりつけ医と呼べるのはどの程度なのかは曖昧でした。
かかりつけ医は何人いてもイイ!そうです。