【ディレクター】と【プロデューサー】ってどう違うの?仕事内容は?

ことばの雑学

テレビや映画などの業界の裏側は、一般人には見せないものでしたが、業界用語などが一般社会にも広まったりしているので、何となく業界のカタカナ職業のことも知っている気になっていませんか?

ディレクターとかプロデューサーとか、業界人と言えば・・みたいな感じですよね。

でも、最近は芸能界やマスコミに関係ない職業でも、ディレクターとかプロデューサーという肩書を使っていることもあるようです。

カッコいいから使いたくなっちゃったんじゃない?

 

まあ、課長とか係長よりもクールだからね

 

でも意味は不明・・・

どっちがエライのか、どんな違いがあるのか、ディレクターとかプロデューサーについて解説します。

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ディレクターとプロデューサーの違いとは

ディレクターとプロデューサーは、マスコミ業界以外でも使われるようになったので、名刺の肩書でも見る機会が増えてきましたよね。

ですが、ディレクターとプロデューサーの違いをはっきり理解できている人はまだ少ないので、部長、課長、係長などの肩書に比べて立場の違いなどがわかりにくいのです。

どのような違いがあるのか見てみましょう。

ディレクターとは

ディレクターとは、テレビ業界や映画業界では監督とかその現場の責任者を意味します。

映画撮影の現場で、監督が座るための椅子のことをディレクターズチェアと呼びます。

テレビ業界でよく耳にするADはアシスタントディレクターの略で、その現場のディレクターのアシスタント(助手)の役割をする人の肩書です。

一般企業になると、管理職のことを広く意味する肩書になります。

現場の責任者、部署の管理者などをカタカナ表記の肩書を使う企業が増えているようですね。

ディレクターは「指導する」とか「指揮をする」という意味のdirectがもとになっているので、部下や後輩などを指導する立場の人に対しては、広い意味でディレクターという肩書を使うのは間違いではないのでしょう。

プロデューサーとは

プロデューサーとは、統括する立場の人を指しています。

映画業界を例にすると、ディレクターは監督として、作品を作るために演技指導したり、撮影方法を考えたり、演出したりします。

プロデューサーは、その作品のすべてを管理する人のことなので、出演者を考えたり、作品を作るためのお金を集めたり、全ての責任を負う人のことです。

ハリウッドの有名な俳優が自らプロデューサーとなり、映画を作ることもあります。

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ディレクターとプロデューサーどっちがエライ?

ディレクターとプロデューサーは、兼任することもありますので、どっちがエライのかというとわかりにくい部分です。

ですが、ディレクターよりもお金の管理まで全てトータルで責任を持っているプロデューサーの方が広い権限があると言えます。

プロデューサーと比べてディレクターは、自分が責任を持つ現場の管理が仕事なので、統括する立場として考えると、プロデューサーの方が上だと考えるのが妥当ではないでしょうか。

プロデューサーはディレクターの考えていることを実現するために、様々なことを考えなければいけないので、大きな権限があるとともに、大きな責任と苦労も背負わなけれないけないのでしょう。

そういう面で考えると、プロデューサーの方がエライのではないでしょうか。

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音楽界のプロデュースの意味

ところで、最近よく聞くのが音楽ジャンルのプロデューサーです。

音楽ジャンルでも、楽曲制作や販売方法まですべてを統括管理するプロデューサーもいます。

デビュー前の新人のプロデュースをゼロから担うこともあります。

ですが、ある楽曲だけプロデューサーとしてかかわることも多く、その場合は楽曲制作だけに限定したプロデュースをします。

宣伝方法やマーケティングまですべてをプロデュースすることは、音楽のジャンルでは少なくなっているようです。

日本の音楽業界では、プロデューサーの役割をディレクターが担当していた時期も長かったようです。

レコード会社には、プロデューサーの仕事までこなすディレクターがいた時代があったわけです。

そのような名残があるので、日本のテレビ業界ではディレクターとプロデューサーがわかりにくいのではないでしょうか。

まとめ

日本にも外資系企業が進出するようになり、肩書も横文字が急増しましたよね。

ディレクターとかプロデューサーとか業界人みたいで恥ずかしいって思っている人もいるでしょうけど、一般企業でも普通に使っているので、慣れていくしかないでしょう。