財少なければ悲しみ少なしということわざは金持ち目線?負け惜しみ?

ことわざ・慣用句

ことわざの中にはある立場の人から見れば「なるほどね~」と納得するものも多いですが、同じことわざでも反対の立場から見れば「え~、そんなことないでしょ」と思うこともあります。

財少なければ悲しみ少なしということわざはまさに立場の違いで納得できる人とできない人に真っ二つに分かれると思います。

スポンサーリンク

財少なければ悲しみ少なしの意味

財少なければ悲しみ少なしとは、お金を沢山もっていると、お金が原因の問題が生まれるので悩んだり悲しんだりすることが多くあるけれど、お金持ちじゃないと余計な心配事がないということです。

お金持ちにはお金持ちにしかわからない苦労があり、お金持ちになると貧乏な方が幸せに見えるのでこのようなことわざがあるのでしょう。

財少なければ悲しみ少なしに納得できない

財少なければ悲しみ少なしということわざは、例えば大金持ちの家に起こる財産相続の争いなどを見るとそう思います。

親が亡くなった後に残された財産を巡って、兄弟姉妹や親戚が骨肉の争いをするなんて悲しいことです。

そんな様子を傍から見ていれば、「財産なんてない方が幸せだな」なんて思うかも知れません。

ですが、実際に財の少ない人から言わせてもらえば、お金さえあれば解決できる問題が山ほどあります。

むしろ、お金さえあれば起こらない問題の方が生きていると多いのではないでしょうか。

夫婦喧嘩もお金に余裕がないことが原因で起こることもありますし、お金に困った人が起こす問題や事件も多いですよね。

お金に余裕がある生活をしている人とは違い、お金のために仕事をしているのに報われない生活をしていると気持ちにも余裕がなくなってしまうのでしょう。

スポンサーリンク

財少なければ悲しみ少なしとは正反対

財少なければ悲しみ少なしということわざは、お金持ち特有の悩みを表すことわざで、貧乏人がこのことわざを使っても負け惜しみにしか聞こえません。

心の底からお金なんかなくても幸せだと思っている人もいるでしょうが、少数でしょうね。

逆にこんなことわざもあります。

「財布軽いと心が重い」です。

財布が軽い=中身が少ないということです。

お金がないと支払いが迫れば気が重くなるし、欲しいものも手に入れられないのも何だか悲しい気持ちになります。
日本にはかつてバブル期という好景気の時代がありましたが、この時代を経験していた人でも「財少なければ悲しみ少なし」ということわざに納得できる人はごく一部だったでしょう。

こんなこと言えるなんて、よほどの大金持ちですよね。

ほとんどの人は「財布軽いと心が重い」ということわざの方に共感するのではないでしょうか。

金持ちを批判することわざ

まとめ

財少なければ悲しみ少なしということわざは、私のような貧しい庶民みは無縁のことわざです。

いつかこのことわざに共感できる日が来たらいいのに・・。

多分ないでしょうけどね。