【忘年の交わり】とはどんな意味?語源や使い方を解説!

ことわざ・慣用句

「忘年の交わり」と聞いて、意味がすぐにわかる人はどのくらいの割合でしょう。

正しい意味を答えられない人の方が、多数派ではないかと思います。

はてな
はてな

「忘年の交わりだから、忘年会で楽しくみんなと会話するとか?」

「忘年会で親しくなることじゃない?」

意味がわからなければ、こうなってしまうのも仕方ないですよね。

でも、「忘年の交わり」は年末に行う宴会のことではありません。

「忘年会のことじゃないのだとすれば、いったいどんな意味なのか?」

と疑問を持った方は、ぜひチェックしてください。

スポンサーリンク

「忘年の交わり」の意味

「忘年の交わり」とは、

年齢の差を超えて、親しく付き合う間柄のこと

という意味なのです。

年齢の差がかなりあるのに、友達として親しく付き合える人がいるのなら、その人との関係は「忘年の交わり」というのです。

「忘年の交わり」の語源

「忘年の交わり」は、中国の古い書物の中にある故事に書かれていることが語源になったと言われています。

後漢書に書かれている禰衡(でいこう)と孔融(こうゆう)という2人の人物のことが、由来になったとされています。

禰衡と孔融は、かなり年の差が離れていたのに、お互いを尊敬し合いながら、親しく付き合っていたということが「忘年の交わり」の語源として伝わっています。

「忘年の交わり」の使い方

「忘年の交わり」の使い方を例文で見てみましょう。

こと子
こと子

先輩はトレンドに敏感ですよね。

そうかな。
年下の親友がいるからかもしれない。

こと子
こと子

どのくらい年下のお友達なんですか?

親子と言ってもおかしくないくらいよ!
趣味の習い事で知り合ってから忘年の交わりなの。

こと子
こと子

同じ趣味を通じているから年齢差は関係ないんですね。

そうだと思う。
色々と教えられることもあるし、年下だけど尊敬できる人なの。

こと子
こと子

好い関係ですね。

このような使い方をすると、年齢差のある人間関係を上手く伝えられます。

使える機会があれば、ぜひ使ってみましょう。

スポンサーリンク

忘年会との関係

「忘年の交わり」の意味は、忘年会とは直接は関係ありません。

忘年とは、年齢差を忘れることと、その年の苦労を忘れるという2つの意味があります。

忘年会は、その一年の苦労を共に乗り越えた仲間たちと、労をねぎらい合うための集まりのことです。

最近では、忘年会は職場関係だけではなく、学生の仲間や主婦友、ママ友などで開くこともあります。

苦労を共にした仲間であれば、年齢に関係なく集まれるのが忘年会ですよね。

そういう意味では、「忘年の交わり」と全く無関係とは言えないような気がします。

年齢の差があっても、同じ苦労を共にした仲間として、労をねぎらい合えば、親しい間柄になれる可能性もありますから。

まとめ

「忘年の交わり」のような人間関係は、素敵だと思いませんか?

年上の人に対する尊敬の念を持つのは大切なことですし、年下というだけで見下すような態度をするのはいただけません。

年齢だけでは人間としての本質はわかりません。

忘年の交わりのような付き合いができる人がいると、自分の世代とは違う世界を知るきっかけにもなるので、楽しいのではないでしょうか。