【人の女房と枯れ木の枝ぶり】とはどんな意味?使い方を例文で紹介!

ことわざ・慣用句

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」という言葉には、どんな意味があるのか知っていますか?

「人の女房」は他人の奥さんのこと。

「枯れ木の枝ぶり」は枯れてしまった木の枝の様子のこと。

まったく共通点のない2つのことを合わせてた言葉ですが、聞いただけでは意味は伝わってきません。

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」の意味や使い方について、掘り下げてみましょう。

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「人の女房と枯れ木の枝ぶり」の意味

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」とは

良かろうが悪かろうが、とやかく言うべきことではない。

という意味をたとえた言葉です。

人の女房と枯れ木の枝ぶりをたとえに使った理由を考えてみましょう。

人の女房

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」という慣用句の意味から考えると、他人の奥さんのことをどうのこうの言うのは、余計なことというわけです。

他の人から見ていると、「どうしてあの人にあの奥さんが?」と首を傾げたくなることもあります。

また、悪妻とか鬼嫁と呼ばれるようなキツイ性格の奥さんに、尻に敷かれっぱなしの人を見ると、つい「どうして結婚したの?」と聞きたくなることもあるでしょう。

ですが、外から見ているだけではわからないこともあります。

何より、当人同士が好きになって結婚したわけですから、他人がとやかく言うのは野暮なことなのです。

良妻でも悪妻でも、人の奥さんのことは余計なことを言わないのが賢明だということで、「人の女房と枯れ木の枝ぶり」にたとえられたのではないでしょうか。

枯れ木の枝ぶり

樹木は何も手を入れなくても成長していきますが、伸び切った枝を剪定して人が手を加えることで美しい枝ぶりになりなります。

また、人が手入れしたことで、美しい姿になる木もあります。

ですが、それも木が生きている間じゃなければ意味がありません。

すでに枯れ木となってしまった木の枝ぶりについて、どうこう言ってもどうにもなりません。

枯れ木の枝ぶりについて何か言うのは、無駄なことなのです。

それが「人の女房と枯れ木の枝ぶり」にたとえられる理由ではないでしょうか。

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「人の女房と枯れ木の枝ぶり」の使い方

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」の使い方を例文で見てみましょう。

例文①

お隣はどうして黒色の車を買ったのかしら

カッコよく見えるからじゃないのか

でも、黒色は夏はすごく暑いし、砂ぼこりとかつくと目立つじゃない

こまめに洗車するつもりなんだろ

私だったら黒だけは避けるわ

おいおい、余計なことばかり言うもんじゃないよ
人の女房と枯れ木の枝ぶりって言葉知らないのか?

そうね、まあ私には関係ないことだったわね

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例文②

こと子
こと子

課長が早期退職するって聞いた?

え?そうなの?

こと子
こと子

どうやら田舎に移住して、古民家を改築して蕎麦屋をやるらしい

うわ、絵にかいたようなセカンドライフだね

こと子
こと子

仕事一筋って感じだったからビックリしたわ

でもさ、そういうセカンドライフって、想像以上に厳しいと思う
退職金をつぎ込んで失敗したら、最悪だよね

こと子
こと子

たしかにね

奥さんもよく許すよなぁ
私なら別れる!

こと子
こと子

でもまあ、私たちがここでどうこう言ってもしょうがないよ

そうだね
人の女房と枯れ木の枝ぶりっていうから、言ってもどうしようもないか

まとめ

「人の女房と枯れ木の枝ぶり」とは、言われる側の問題ではなく、人のことをとやかく言いたがる人に対しての皮肉がこもった言葉でした。

他人様のことばかり気にして、余計なことを言いたがる人ほど、自分のことは疎かになっている傾向があるとか・・ないとか・・。

良し悪しを言い出しても仕方ないことには、余計な口は出さないのが賢明ですね。