【金字塔】とはどんな意味?語源はホントに金の塔だった?

ことばの雑学

「彼は歴史的な金字塔を打ち立てた」とか「不滅の金字塔を打ち立てた」など、大きなことを成し遂げたときなどに使われる金字塔という言葉。

金色に輝く塔をイメージするのですが、実際には金色の塔があるわけではありません。

金色の文字で輝かしい記録を残すことでもないのに、なぜ金字塔というのか不思議に思いませんか?

金字塔とはどういう意味なのか、語源は何なのか調べてみました。

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金字塔とは

金字塔という言葉の意味を調べてみました。

その方面、分野での不滅の業績

新明解国語辞典

不滅なので、その業績は後世までなくならないことです。

つまり、その方面、分野でな後の世までずっと残るような素晴らしい功績や業績のことをあらわしているのが金字塔なのです。

金字塔の語源とは

金字塔の意味がわかったところで、語源について考えてみましょう。

偉大な業績、不滅の業績に対して、なぜ金字塔というのか・・。

そもそも、金字塔という塔はホントに存在するのかどうかも疑問です。

いったい金字塔とはどんな塔なのか、語源を調べてみると、ナント!

エジプトのピラミッドのことだったのです。

ピラミッドって金色じゃないよね

金色でもないし、

金色の文字もない

金字塔がピラミッドのことだと聞いても、ほとんどの人がピンとこないでしょう。

なぜ?という疑問がさらに深まると思います。

ですが、ピラミッドのカタチをイメージしてみてください。

どの角度からみても「金」の文字のように見えるではないですか。

その形状から、ピラミッドのことを金字塔としたのです。

今でもピラミッドの謎はすべて解明されたわけではなく、あの時代にあのような建造物をつくり上げたことが信じられないほどです。

どれほど時が流れても、ピラミッドが世界中の人々を魅了するのは、想像を超えた偉大さを感じるからでしょう。

つまり、金字塔は語源ではなくそのままピラミッドのことを指しているわけです。

「金字塔を打ち立てた」という表現は、ピラミッド=不滅ということから、素晴らしい業績や功績に対して用いられるようになったのでしょう。

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金字塔の類語

「金字塔を打ち立てる」というのは、不滅の業績という意味なので、簡単に使える言葉ではありませんよね。

ちょっとした記録や成績に「金字塔を打ち立てた」などと言えば、大げさな表現になってしまいそうです。

正しく使うとなると、立派な業績を意味する「偉業」よりも上なので、なかなか使う機会は少ないのかも知れません。

・偉業
・功績
・記録
・功名
・手柄

金字塔ほどではない場合は、このような言葉なら使いやすいのではないでしょうか。

まとめ

金字塔とは、ほんとに金色に輝く塔のことではなく、四角錐でどの角度から見ても「金」の文字に見えることが由来でした。

金字塔がピラミッドのことだとわかった上で「金字塔を打ち立てる」という表現の使い方を考えたいですね。