「あの人は過小評価されている」というような時に使われる「過小」は、「過大」に対義する言葉です。
過大評価と過小評価は
ビジネスの場面では
よく使われるね
そう言えば、
過大は1つしかないのに
過小は過少もあるから
ちょっとややこしい
言われてみれば
2つの違いって何だろう
「過少」と「過小」の違いや正しい使い分け方を考えたことがなく、改めて問われると迷う人が多いのではないでしょうか。
使い分けるポイントを確認しておくと、今後は迷わずに使えるはず。
ではポイントを見ていきましょう。
過少とは
過少とは、どんな意味でどのようなことを示すのか調べてみました。
過少とは、少なすぎて必要な額や量に達しない様子。
新明解国語辞典
とあります。
必要な額に達していない・・・というところで思い出すのが、過少申告です。
たびたびニュースなどで取り上げられますよね。
正しく申告するよりも少ない額を申告した場合に使われます。
過小とは
過小とは、どんな意味でどのようなことを示すのか調べてみました。
実際(必要)以上に小さく見積もる様子。
新明解国語
とあります。
まさに過大評価の対義です。
実際以上に大きく評価するのに対して、実際よりも小さく評価するのが過小評価です。
人物に対する評価だけで表現するのなら、高低でも良さそうなものですが、人物だけに限定しているわけではないので大小を使います。
過少と過小の使い分けポイント
過少と過小の違いを見てみると、使い分け方のポイントが何となくわかってくるのではないでしょうか。
過少と言えば過少申告
過小と言えば過小評価
明確な違いは、数字でカウントできるかどうかです。
過少を使う場合は、数字で示す。
過小を使う場合は、数字では示さない。
このポイントをおさえておけば、迷わないと思います。
過小評価の注意点
謙遜するつもりで自分自身のことを過小評価する表現として適しているのは「荷が重い」です。
実力、能力以上の役目は責任が重すぎるという意味で使うのが「荷が重い」です。
このときに間違えやすいのが「役不足」です。
自分ではその役目は実力が伴わないというつもりで使うのは間違いなので気を付けましょう。
「役不足」とは、実力や能力に対して役目が小さい(軽い)という意味なので、謙遜するつもりで使うと赤っ恥をかくので注意してください。
役不足については、こちらでも説明しています。
まとめ
「過少」と「過小」の使い分け方は、改めて考える機会がなければ、気が付かずに使っていたかも知れません。
使い分けのポイントは意外と簡単ですから、これからは間違えないと思います。
数字で示せるかどうかのポイントをおぼえておきましょう。