【揚げ足をとる】という言葉の語源はどこから?

ことばの雑学

「人の揚げ足ばかり取ってる」とか「揚げ足取りはやめて」など、普段の会話でもよく使う言葉ですよね。

口喧嘩しているときに、よく使うのではないでしょうか。

しかし、なぜ「揚げ足」をとるのか・・・。

足をあげるわけでもないのにね

言われてみればなぜなんだろう

今回は「揚げ足をとる」の意味や語源です。

類語や対義語、使い方の例文などもご紹介しますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。

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「揚げ足をとる」の意味

「揚げ足をとる」とは、言葉の言い間違いや言葉尻をことさらに取り上げて、責めたり、からかったり、皮肉を言うことです。

揚げ足をとってばかりの人は、あまり好かれませんよね・・・。

それはさておき、意味について調べてみました。

人の言った言葉じりやちょっとした言い間違いをとらえて、大げさに批判したりすること。

意味としては、世の中の人たちの認識とあっていると思います。

おおげさに!

というのがポイントだね

いますねぇ。

ちょっとした言い間違いも

聞き逃さない人・・・

揚げ足取りばかりしていないか、自分でも気を付けないといけませんね。

「揚げ足をとる」の語源

「揚げ足をとる」の語源は柔道や相撲の「揚げ足」だと言われています。

柔道や相撲に詳しい人ならわかるのかも知れませんが、まったく知識がないと何のことやらわかりません。

「揚げ足」の語源と言われているのは、柔道や相撲で相手に足技をかける瞬間を狙ってあがった足をとり、逆に倒すことなのです。

人の言葉尻や言い間違いを狙って、その部分をことさらに大げさにからかったりすることを「揚げ足をとる」と表現するようになったのは、相手の隙を狙うような格闘技のワザと重なったからなのでしょう。

上げ足ではなく揚げ足なのか

「揚げ足をとる」は「上げ足」ではなく「揚げ足」なのはなぜなのか。

その点は漢字のあて方の違いで、深い意味はないようです。

料理の揚げ物、凧を揚げるなど、今でも使うのですが、技をかけるために足をあげるのは「上げる」でも良いような気がします。

どちらも大きな意味の違いはないのですが、あえて使い分けるのであれば、高く上がる場合は「揚げる」、上下になるような場合は「上げる」という程度です。

相撲や柔道で相手の技をかけるときにあげるのは、上下させる足なので「上げ足」だと思うのです。

それがなぜ「揚げ足」になったのかはよくわかっていません。

まとめ

人の揚げ足をとるのは、自分では気が付いていないだけで、思っている以上にしていることなのかも知れませんね。

意味をよく考えて、揚げ足とりは控えるように気を付けなければ・・と改めて考えました。